毎日のように目にする
「死」に関するニュースや報道は、
どこか遠いところが起源の「情報」でしかないのに。
ひとたび我が身にふりかかると
一体どうやって この暗いトンネルを
抜け出したらいいのか分からなくなる。
これから 生きている間に
何度も何度も大切な人を見送って、
その度に失った虚無感に襲われ、
それでも 自分の人生を歩まなければいけない。
それならばいっそ
初めから 大切な人なんていないほうが
楽なんじゃないか、とか。
そんな辛いことを乗り越えなければいけない
人生なんてやめてしまいたい、とか。
そんな逆説的な発想が一瞬浮かんで
すぐに、打ち消しました。
がんになって思いました。
生きることは、死と向き合うこと。
それは、自分の死だけではなかった。
大切な人の死とも 向き合わなければいけないのです。
火葬場から お骨で出てきた祖父を見て思いました。
精一杯生きよう。