何も役にたたず | ふせい白書

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あらあらまたこんなことを?よろしくないわねえー。ちょっと成敗してあげましょうよ。

今もなお、悲惨な状況がテレビでは流れている。

ネットでは義援金や災害情報、あげくにはチェーンメール

まででまわっている。


地震当日私は自宅で仕事をしていたのだが、地震直後

携帯電話はストップ、固定電話も通じなかった。


私は、直後、何も連絡がないまま、子供を迎えに走って

いた。


もし、帰宅途中だとすれ違わないように、近道もせず、通

学路をたどった。


その間電話は通じない。

学校とも話をしていない。


だが、学校につくと子供は待っていた。やっと子供と会え、

その後家族に連絡しようにも携帯電話が通じないので、近

くの公衆電話を使ったが、結構な行列でしばらくまって、

電話をした。

が、後ろがつかえているため端的に話をして、切った。


その後、帰りに雨がぱらつきだし、下の子供が寒くて震え

ていたのでタクシーに乗ろうとしたが、通りゆくタクシーは

全て乗車中で、我慢をさせ、仕方なく数十分歩き帰宅した。


帰宅したが家族(妻)とその下の子供、に連絡がとれない

まま、帰りを待つことになった。


まるで昭和だ。インターネットが通じるといえど、それはパ

ソコンの前でじっとしていられる人の話で、本当にそのよう

な時に通信を必要としている人はパソコンの前にはいない。


現地の恐怖は尋常ではないだろう。


巷のブログなどでは、171の紹介や、ネットが通じたなど

と掲載しているが、現地の人をはじめとして、本当に動か

なければならない人はそんなものは見れない。見るところ

にいない。


171のことはどのテレビチャンネルでもやっていたし、

現地の人はテレビもネットも使えないのだ。


地震の恐怖に震えながら、子供や家族の心配をして歩き

まわっている。


また、義援金の募集などもでているが、本当に義援金を

だすのであればだまって払えばいいし、集金などはもっ

てのほかだ。


そもそもそのようなことは本人の気持ちでするものである

から人から言われたり、人に言ってするものではない。


また、まだまだ現地では、お金ではなく兄弟や家族に会い

たい、と思っている人の方が多い。


お金がだめだと言っているわけではない、どうせするなら

ユニクロのように14億円寄付するようなときに公表すれ

ばいい。


私の住んでいる地域もかなり揺れ、家族がそろうのに時

間がかかったが、何もごともなく前のままの家族がいる。


しかし、軽い気持ちでネットがあるからいいだろう、とは言

えない現実を目の当たりにし、今もなお家族にあえない

人のことを思うと励ます言葉も簡単にはでてはこない。