愛の無償 | ふせい白書

ふせい白書

あらあらまたこんなことを?よろしくないわねえー。ちょっと成敗してあげましょうよ。

久しぶりに書いてみた。



  愛の無償


1.ビルとビルの間に見上げる月 寒々とこごえる
  私を見ている 

  からになった 胸の奥でカラカラと 映し出される
  つい昨日の ずいぶん昔の傷(キズ)
  あの人に冷たくされても アイスピックでつき
  さすような 寂しさも
  感じなかった


  ドアから忍び込む 黒い影のような 流れ出る
  赤いものを知る
  心はとうの昔に 風のような 見えない何かにとら
  われ無くしてしまっていたハズ
  現実に連れ戻されても 私が違うことを知っても
  動じなかった そんな
  あなたがスキ


  心と何かを取り替えて
  私は さけぶ 奥の奥の奥のほうに
  私のものと取り替えて
  私は ふれる 微笑みとやさしさと声を
  私の耳にお願いきかせて


  終わりのない 場所に
  いっしょにいってしまいたい 妙に妙に
  わがままをいってきいて
  心が触れ合うまでずっとそばにいるって
  ささえてくれるやさしさ 知った


2.グリーンのジャンパー脱ぎ捨てても いつもと違う
  あなたを見ている
  見慣れた部屋で 陽気な音楽をきいても 懐かしい
  映像を見せられても 変わらない
  私は私なのだと 強い気持ちだけは守りとおすと
  動じなかった そんな
  私のこと


  口喧嘩するたびに 何も思ったこと言わない方がいい
  と後悔している
  傷ついて傷つけられて いくつもの別れを経験して
  もとにもどれるのか 気になって
  空の青を見ると どこにいてもいいと 急に
  やさしくなって それは
  本当のこと


  全ては過去の で・き・ご・と
  あなたは 言うわ 奥の奥の奥の方に
  好きなことは過去のもの
  あなたが触れる 過去と未来と私を
  あなたのそばにおいてください


  弱い時に誰もいない場所に
  消えてしまいたい 一人
  さよならと言って
  勝手な人だと思ってくれた方が私も
  ささえてくれるやさしさ 忘れられる


3.かえってきたときに思う 次は本当にあるのか疑っても
  振り向かないあなたには
  いくら冷たくされても 話をきいてくれなくても
  思った以上の 幸せがある
  悲しみにくれた 時はどこにいってもかわらない
  動じなかった そんな
  自分のこと


  いいのよ 時間がたってもそんなに微笑んでくれなくても
  背中をむけて 触れてほしい
  見ていてくれなくても 声をかけてくれなくても
  視線を受け止めてくれる
  どこまでも離れていった 取り戻せない時間を
  追いかけなかった 二人には
  戻らない
  
  逃げ道に迷った時に
  あなたに 聴くのは 奥の奥の奥の方に
  心をゆだねて待つもの
  私が揺れる 思いと笑みとやさしさを
  私のそばにおいてください
  

  心と何かを取り替えて
  私は さけぶ 奥の奥の奥のほうに
  私のものと取り替えて
  私は ふれる 微笑みとやさしさと声を
  私の耳にお願いきかせて


  終わりのない 場所に
  いっしょにいってしまいたい 妙に妙に
  わがままをいってきいて
  心が触れ合うまでずっとそばにいるって
  ささえてくれるやさしさ 知った