無事終演致しました!!!
先ずは、劇場へ足を運んで頂きました皆様!本当に、ホントにありがとうございました!!!
配信をご覧頂いた皆様も、本当にありがとうございました!!!
今回の公演に関わった、全てのスタッフ、共演者の皆様、本当にありがとうございました!!!
160分という大作を、しかも、10日間で18ステージという、とてもハードな公演でした。
最終ステージの映像配信はまだ購入も視聴も可能ですので、まだ観てない人や、もう一度観たいと思ってくれてる人は、是非!!27日まで!それ以降はDVDが発売されるまで観れませんので!!
色んな事に挑戦し、いろんな事を考え、
失ったもの、得たものも多く、
とても印象的な1年だったた2020年。
その締めくくりに相応しい作品に関われた事が何より嬉しかったですね。
どんな作品にだったか?
とある劇団の10年史。
田舎の山奥で集団共同生活で自給自足している劇団の話。
とある週刊誌が取材に来ることで、劇団の実情が見えてくる……
ジョージ・オーウェルの「1984」を下敷きに、
日本を騒がせた某カルト集団を想起させたり、劇団の10年の歴史を散りばめつつ、2020年の現在に問いかける、嘘ではない、本当ではない物語。
【↑これはアンディの私見です(笑)】
僕が演じたのは、週刊誌のライター
須賀 礼次郎
表に出てない設定としては、バツイチ。
かつて、正義感に溢れ真実を追求するがあまり、大事なものが見えなくなり、失った挙句、真実すら闇に葬られた過去がある。
あとは、観た人がどう感じたか?なので、これ以上語りません(笑)
でも、今回、演出家から全てのスタッフ役者共通して言われた事が、
"役を自分事にして欲しい"
という事だった。
これを言われてから、
大変迷子になりました(笑)
結果、自分の中の矛盾と向き合うという矛盾とのバランスを取るという矛盾に追われました(笑)
でも今思えば、
現在というか、この時に、演劇をするという事が、自分にとってどういう意味なのか?
それを考えて見つけるって事だったんだと思う。
演劇をする事に、現在も何も無い。
僕自身、「新しい日常」という言葉が嫌いでして………
事実、僕の周りの日常は大きく変わりはしましたが、それは、変わってしまった世界の中の僕の日常なんです。
世界は変わってしまっていて、異常だという事を認知しながらも、日常というものを送っているだけなんです。
でも、「新しい日常」と言われると、この変わってしまった異常な世界は、異常ではなく普通なんですよ。と、言われてる…いや、言いくるめられてる気がしてならないんです。
アメリの某ドラマの様に、ある日突然世の中がゾンビだらけになって、それを「新しい日常」と呼ばれても納得出来ないでしょ(笑)
まぁ、本来どういう意味合いで使われてるのか分かりませんが(^^;;
コトバというモノは、そういうチカラがあるんですよ。
もちろん、感染症は恐いし、観劇を断念された方のお気持ちは分かります。
正直、充分過ぎる対策なんて存在しないから、やれるだけの事はやりましたが、終演後2週間経つまでは、何とも言えない……
でも、演劇って、
同じ空気の中で、ステージから吐き出された本当ではない物語の空気を、嘘ではないという空気で呑み込んでもらう。身体に溜まった日々の生活の嘘ではないそれぞれの物語の空気を、本当ではない空気の中に吐き出してもらう。
毎回違う空気のやり取りが毎回違う空気を作る。
違う空気を持ち寄って、違う空気を持ち帰る。
出来るだけ同じ空気にしたくて、劇場の外で一緒に観た人と空気を交換し合う。
だけど、時おり、一瞬だけかもしれないが、ごくごく稀に、同じ空間の全ての人が同じ空気を吸って、同じ空気を吐く瞬間が訪れる。
全ての人が繋がる瞬間。
僕はその奇跡のような瞬間が好きだ。
それを味わいたくてやってるのかもしれない。
今、演劇というのは、とても難しい。
その中で、演劇をするという事は
確率の低い奇跡の出現が、さらに確率が下がった状態だから。
それでも演劇をしてるという事は、
希望であり、祈りであり、願いなんだろう。
今のところ空白の2021年ですが、
また舞台に立ち、沢山の空気のやり取りが出来る事を。
毎週金曜日深夜1時からツイキャスでやっております、アンディ本山のラジオ「All Night Toilet」
おまけ
ゲネプロというリハーサル中に共演者が撮った写真で、ヒカリの具合が絶妙で、アンディが完全に外国人になった写真と、その他和気あいあいとした座組の雰囲気が分かる写真をどうぞ(笑)