オカマの語源から発想する小説ストーリーの紡ぎ方。 | 作家養成塾『遊房』の公式ブログ 「めざせ!公募小説新人賞」門座右京監修

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(AJ)オカマの語源から発想する小説ストーリーの紡ぎ方。

現在、忠臣蔵を新しい解釈で書いています。
あまり多くは言えませんが、元禄時代に一気に普及していった、いわゆる男娼が作品の軸になっているものですから、最近は私がそのケがあるのか?と眉を曇らせる塾生君もいるほどで、ま、それはさておき最初に不思議だなって思ったのは、今の時代でいうオカマはなぜオカマというようになったんだろうと思うんですね。

文献などでみると出自はわからないけれどと前置きした上で、陰間、つまり男の肛門を女性器に見立てて排泄するためだけのセックスとして代用した戦国時代の名残が、文化として円熟期を迎えた元禄時代に、男娼を戦国期の肛門の意味であった陰間を、そのまま男娼の意味で使ったものが、ことばとして変化したのでは、という説が妥当なのかな?と思うのですが、これは史実にもあるように、三代将軍家光が男娼が好きで、世継ぎを作ることをしなかったことに心配した春日の局が、いわゆる酒池肉林の女の館として大奥ができたことでも知られていることです。

ただ、陰間からなのかな?とも思うのです。
ということで、新解釈で言いますと、カマをかけるということばがありますね。
このカマというのは一説に、樽や桶を測るメジャーをいうらしく、いい加減にこの程度だろうと目寸法で測ることからそういうようになったらしく、疑心暗鬼の意味を言います。
すなわち女だろうと思って裸にするとペニスがあったということもあるほど、男が美形になってきたものですから、陰間を測るためにカマをかける、意味がくっついたのではと思うのです。

今、健在なのか知りませんが、青江のママというオカマさんがいて、その方は通行人からオカマといわれると、激怒して追いかけて殴ったというエピソードもあるほど、蔑視語と思っていたそうですが、もし、上述のように女と見間違うほどの美形がオカマの語源であるなら、オカマは蔑視語ではなく、誉めことばに近いものになるはずです。

ということで、本題ですが、ことばというのは、誉めことばを使っているのに、けなされていると勘違いして、殺人事件に発展するなんてこともあるわけで、そういうことばを探してみるというのも、ストーリーの発想としては面白いと思いますよ。