(AJ)儲けるの語源から発想するとまた違ったストーリーが生まれるという話。
今日の朝、グッドモーニングという番組の中で、儲けるという語源の解説があって、もっと聞かせてよという塾生君のリクエストに応え、ここに書くことにしました。
ネットを見ますと、信じるという文字と者で、信じる者は儲かるなどと書いているものもありますが、もちろんそれは番組の解説通り、人偏に諸という文字が、儲けるということばになっています。
諸というのは、「しょ」とか「もろ」といいますが、これはいろいろという意味で、人は十人十色といいますね。この十人十色それぞれに対処すると利益が出るという意味で、儲けるという文字が生まれたわけです。
番組では儲けるは設けるとイコールといっていますが、そこからたしかに準備するという意味の設けると、対応するという意味の儲けるが分派したのも事実で、私が別に指導している起業塾でいえば、客層を絞り込んでなどと教えているところをみると、私などはこれでは儲かるのは儲かると思って寄ってきた生徒さんの受講費を詐取する学校側だけだろうなと思うんですね。
つまり儲けるためには、十人十色すべての人を取り込めばいいのですが、実はそれでは1000人いたら、1000人の接客が求められることになりますね。
実はそれは不可能で、そのために似た毛並みの客をグループ化するわけです。
たとえばかっぱ寿司というのが、業界1位から4位に転落した。
だからというので、かっぱのマークをやめて高級感を出したというそうですが、今、繋がってくれている客層は安くてうまいかっぱ寿司が好きなわけで、本当に高級を求めるなら、座っただけで何万円もぼったくられる回らない寿司屋にいけばいいわけです。
所詮というと客層に失礼ですが、回転寿司屋は高級といっても、それっぽい演出だけで、本当に高いなと感じたら、それこそどこも寄り付かなくなります。
安いネタもあれば高いネタもある。さらに好みに応じて贅沢感を感じたい人は、それなりに食べたいものをチョイスしますね。
ということでいうと、100人を1人で賄える回転寿司というシステムは、客対応ではなく商品対応で、客を商品で選ばせることができる分、接客を商品がしていると考えると、これほどうまい対応スタイルはないわけです。
自分の持っている回転レーンの意味が理解できないから、客足が遠退くわけですね。