家族に尽くした1年 その16 実家のご近所さん | hachiのブログ…from time to time

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実家は 50年ほど前に開発された住宅地で

近所の方々も うちの親と同世代で 銀行が開発した住宅地だったので

住んでいる方々も 銀行、商社、証券会社などにお勤めで

両親と同じような暮らしぶりの人が多い自治体でした。

 

 

同じ頃に引っ越したので 子供たちの世代も似た感じで

同じ町内に 幼馴染がいっぱいいました。

ご近所付き合いも濃厚で お互い助け合っていたのですが

みなさん寄る年波で すこしずつ減っていき 

居なくなられた家は売却されて 若い世代が新しく家を建てて転居してきているような住宅地です。

 

うちの周りは 左隣以外は 世代交代していなかったので

皆さん 父が老々介護をしていることもよくご存じでしたが

ここ2か月 父が居ない様子には気付いておられ 

5月のある日 自治会長さんが訪ねてこられました。

私が居たときで 父が亡くなったことを伝えて緊急連絡先として 名刺を渡しました。

 

古い自治会なので 父へのお香典とかも出て

その受け取りの連絡や 父の訃報を回覧板で回すかどうか?

今後 回覧板をどうして回すかなと 何度も連絡がありました。

 

あちらもルールがあるから 連絡するしかなく

こちらも 気にしていただいてることには感謝しつつ

結構頻繁に連絡が来るのは参りました。

 

ある日 母を通っているデイサービスの所長さんから電話がありました。

3年ほど前にも 母がデイサービスで体調が悪くなったときも

母を近くのクリニックに連れて行き その間に父を家まで迎えに行ってくれて

母のところに連れてきてくれた上に 出張中の私が夜クリニックに駆け付けるまで

両親のそばに居てくれただけではなく

このあと夜 家で過ごすのは心配だからと大きい病院にすぐ入院できるように

手配をしてくれて 車いすの母を 病院まで連れて行ってくれた とても親切な所長さんでした。

 

「すいません。今うちにお母さまのお隣の方から電話がありまして

 お母さまの家の水道が水漏れしているのではないか?調べた方がいいですよと。

 私が今行ってきたのですが どうやら 裏の給湯器が漏れてるようなんですね」と。

 

なぜデイサービスに?と驚きましたし 所長さん 家まで行ってくれるなんてどんなにいい人なんだ。

 

お湯が使えないと困るだろうと 行ってくださったようで

そのあと 水道の知識のあるスタッフさんを送り込んで 給湯器の水栓を止めてきました。

水は出ますがお湯は出ません。 早めに修理を依頼してみてくださいと。

 

ありがたいと思いながらも

なんで右隣の奥さんが(70代)母のデイサービスを知ってるの?ってことも不思議だし

そもそもなんで水漏れしてるとわかったのか?

 

所長さんのことは信頼してるし ありがたいけど

そもそも その電話自体が 詐欺なんじゃないの?と疑ることもできます。

以前 あの界隈で 「水漏れしてますよ」と訪問してきて 業者を紹介されて 配管を掘り返して何十万も払うという詐欺事件もあり うちの父も おそらく引っかかっていて 2度目はたまたま私が行ったときに 業者に電話しようとしてたので

間に合ったのですが そのせいで ご近所さんも含めて水漏れには 疑心暗鬼です。

 

母からも電話があって

「いま デイのスタッフさんが見てくれたんやけど 給湯器水漏れなんだって。応急処置しかしてないから

 あなた早くなんとかして頂戴 私困るのよ」と。

いやいや 

「お母さんは お風呂はデイで入るから 洗いものくらいだし 冬じゃないし そんなに慌てなくてもいいやん」と言っても 

お得意の「困るのよ」の一点張り

 

母の傾向は 娘は めんどくさがってすぐ動かないと信用せず デイの人の言葉は全面信頼してるようで

「デイの人にまで迷惑かけたのに あなたはどうしてすぐに動かないの?」という感じでした。

 

もう夜でしたが あまりにもしつこいので 仕方なく お世話になってる工務店のKちゃんに電話したら

「今の現場 近いから行ってみるわ」と言ってくれて

ただもう8時過ぎてるから お母さん驚くから 裏で給湯器だけ見るからねと。

 

すぐ連絡があり 「パッキンのようなのが劣化してるわ。そこからポトポトと雫が落ちてるけど 水漏れってほどではないよ」

ちょうど半導体の関係で 給湯器が品切れで 部品も手に入るかどうか?うちに在庫があったら良いけど 見てみて明日連絡するとのことでした。

 

母にはその旨を伝えて 明日Kちゃんが また部品のことで連絡くれることになったというと

「デイの人にお世話になったのだから あなたからお礼を言っておいてよ」と。

言い返してもどうにもならないので心の中で「ええ、もうとっくに連絡しておきましたよ。そんなときだけは 突然 普通の感覚に戻るのね」と呟き 内心イライラ。

 

結局 Kちゃんの会社には 部品はなくて 販売元の大阪ガスに電話したら 給湯器を買ったときに アフターケアのオプションをつけていて 部品交換もすぐできて 無料でした。

 

さて疑問に残ったのは お隣さんがなぜ?です。

 

余計なお世話になったので お礼がてらに 菓子折を持ってお隣を訪問

 

「主人が お宅の前の排水溝から お留守中も水が出てると散歩のときに見つけてね。

 前もあったでしょ。水道代が高くなって大変だと思ったので 連絡したかったけど 連絡先わからないし。

 朝 デイサービスの車を見たから そこに電話したらつながるかなあと思ってね。

 直ったのね よかったわね」と。

本当に純粋な親切心。今後のことを考えて仕方なく お隣さんにも私の名刺を渡しました。

また 電話が掛かってくる先が増えました。

 

 

 

Kちゃん曰く

「俺が行ったときは 排水溝に水は出てなかったよ。 そもそも雫が地面に落ちてただけやから 外の排水溝まで行かないけどなあ。あのタイプの給湯器って お湯を沸かした後 だいぶしてから排水することがあって 留守宅でも 水が排水されることって 普通にあるから」と教えてくれたので お隣さんは その排水を水漏れだと早合点したようでした。

 

ご近所さん ありがたい存在ではありますが

何度 行ったり来たりさせられ 何本電話を掛ける羽目になったかアセアセ

 

その17

 

 

へ続きます。