家族に尽くした1年 その20 どこでリハビリするか | hachiのブログ…from time to time

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ショートステイに入所した母 

コロナ禍でしたので 当然面会も出来ず

どんなお部屋に居るのかすらわかりませんでした。

 

毎朝夕 送ってきていたメールはなくなりましたが

とりあえず 命の危険もなく 三食ちゃんと食べて 怖い思いをしている心配がないということは ありがたいことでした。

 

嫌がる母を無理やりショートに預けたわけでなく

自分の意思で入所したのも 私の気持ちを少し楽にしてくれてました。

 

毎日 どこかの介護事業所から鳴っていた電話もなくなり

母も一休みしているだろうけど 私にとっても束の間の休息のような時間でした。

 

 

とはいえ これがゴールでもなんでもなく

あくまでも 娘の里帰り期間中の対応策が少し早まっただけで

娘が里帰りしている間に 母の脚のリハビリを進めて また家に帰らせてあげないといけないので

リハビリをどうするかを早く決めなくてはいけません。

 

母がパニックを起こした日に 電話をもらっていたリハビリ病院から

正式に 受け入れ不可の連絡が来ました。

 

結論は 急性期ではないので 健康保険による病院での受け入れ不可ということでした。

 

母の状況は 介護保険事業によって

自宅での生活が困難な高齢者を 自宅に帰るのを目標としてリハビリするということで

それに適しているのは 老人健康保険施設(老健)しかないということでした。

 

 

在宅介護は もう7年になるので 仕組みについても かなり理解できるようになってましたし

地元で 在宅介護、在宅医療をサポートしてくれる最強の病院とその支援センターのケアマネさんがついていてくださるので 大変ながらも いざとなったら相談できるという安堵感はありました。

 

しかし 老健に入所するとなると 在宅介護支援の枠組みから外れる

管轄が 老健の中の相談員さんに変わることになると この時初めて知りました。

 

今のショートステイで あと一か月ほどお世話になることは可能でしたが

あくまでも ショートステイは 在宅介護事業の中のひとつで あくまでも一時的な場所のため

リハビリが必要な高齢者でも リハビリはすることはできません。

 

もちろん 少しでも歩いたりして 筋力を落とさないようにと 声かけはしてくださいますが

あくまでも 「声かけ」であり 本人の意思が必要になります。

 

母のためには 毎日リハビリをすることが大切であって 本人もそれが生きがいになってるので

今は ちょっと心身を回復させるためにゆっくりして リハビリできるところを早く探してやらなくてはいけませんでした。

 

老健選びには ケアマネさんも相談に乗ってくださいます。

老健といえども いろいろあるので 母に向いているリハビリ特化型のところで

私が通いやすい場所となると 3つほどになりました。

 

コロナの第七派 真っただ中で 見学不可。

そのうえ老健も 部屋が空いていないと入れないので こちらの希望だけでは叶わなず

結局 候補一か所になりましたが たまたまですが うちの家から一番近くて 出来て間もない新しい老健が 受け入れに向けて面談できるとの回答をもらいました。

 

 

その老健は ちょうど母が二度目の入院中に出来て その病院に通ってる時に

毎日前を通るので 

「ここだったら楽だなあ」と思っていた所でした。

 

でも 同系列の老健の ちょっと悪い評判を聞いていたことと

その建物があまりにもゴージャスすぎるし 道路に向かって 全面ガラス張りになっていて

中が丸見えのこととか そのガラスに一年中ライトアップされていることも

高齢者の施設としては 私的には内心違和感はありました。

 

とはいえ なるべく母をリハビリできる状態にしてあげないといけないので

選択肢は他にはありませんでした。

 

うちのケアマネさんは とても正直でクールな人でした。

あまり感情を顔に出さないし 話をしていても 最初にNGを出してくることが多く

最初のうちは 冷たいなと感じることも多かったのですが

おそらくたくさんの経験から 事実をきちんと話して 自分の職務範囲をはっきり言わないと

きりがないとわかっておられるんだろうなとは 感じていました。

 

介護をしている人は だいたい追い詰められていますし

藁をもすがる思いでケアマネさんと話しているので 自分の良いように期待してしまいがちです。

おそらくですが 人によっては「お金を払ってるんだ そっちも仕事だろう」と客のような態度で上から行く人も 少なくはないのではないかと思います。

 

介護事業は 介護サービスとはいえ いわゆるサービス業とは違いますし

介護や医療の法のなかでしか動けない仕事です。

 

一時期今のケアマネさんから 若いケアマネさんに替わった時期があって

その人は とても親身で 私の話もいつまでも聞いてくれるし(今のケアマネさんは ピシっと話を切ってくる)

必死に私の希望を叶えようとしてくれていて 当時はとても有難いと思ったのですが ほどなく突然やめてしまいました。

 

大変な状況の家族に寄り添う仕事は 若い方にはきつかったと思いました。

うちのケアマネさんは 私と同世代のようでしたが 仕事をしていく中で

結果として みんなにとって良いのは どの距離感で どう対処したらいいのかと身に着けていかれたんだなと感じるようになりました。

 

一旦クールに出来ないことは出来ないと言われるけれども

後からいろいろ検討してくださり 出来る範囲の中で あらゆる手立てを考えてくださることがわかり 心から信頼できると思っていました。

 

リハビリをどうするかを相談しているときも

「老健では 多いところでも リハビリは週3回程度 1回15分くらいですので

 今まで程のリハビリは出来ません。

 リハビリ病院は 1時間1日3回なので 全く違いますので そこは期待し過ぎないでくださいね」と言われました。

 

今回 リハビリ病院を断られてしまい 老健以外の選択肢がなくなったのですが

その中でも 母にとっての最善を考え続けてくださいました。

 

 

ショートに入所して2週間 

やっと老健の面談の日がやってきました。

場所は ショートステイ内の面談室に 老健の相談員さんが来てくださいました。

2週間ぶりに会う母は笑顔でした。

家での疲れが取れたのか とても穏やかでした。

 

この3か月の経緯を話して 娘の里帰り中に 母が自宅に帰れるようにしっかりリハビリをしたいと伝えました。母も自分がいかになんでもやれるかをアピールしていました。

老健で 検討会が開かれて 入所が決定したら連絡しますが

お盆を挟むため 少々時間を頂きますとの回答をもらいました。

 

 

娘は 安静になり1か月

たいくつ過ぎで 毎日のようにLINEが来ていました。

安静にしているからか 安定していて あと2週間頑張れば 最悪の場合でも 産むことが出来るとのことでした。

 

 

父の初盆の飾りの準備はしていたのですが

誰も家に居ない状況で (納骨がまだの為 檀家ではないので)

お坊さんにも来てもらうことも出来ず 私と息子だけの 寂しい初盆になってしまいました。

 

お盆が終わるころには 返事が来るだろうと思っていたのですが

いつまで経っても返事が来ません。

ケアマネさんも電話をくださり

「いつに入所になりましたか?私には連絡来てないのですが そちらにはどうですか?」

聞くと 入所に関する必要書類はすべて用意が出来てるはずでおかしいですねと

確認してくださいました。

 

私も 老健の相談員に連絡したのですが

「こちらでは もういつでも入れるお部屋は用意できてるのに ショートステイからのお薬情報が来てない」など言われて 

「え?入れるって返事もらってないけど 入るのは決定してたんだ」とちょっと驚き

そこからまた1週間待ってやっと 入所日は 8/31に決定

ショートステイには ちょうど1か月お世話になりました。

 

頼りにしていたケアマネさんとは いったんここでお別れとなり

三か月後に家に戻るときに またお世話にならせてくださいねと伝えました。

 

 

その21へ続く