シルク・ドゥ・ソレイユ、マイケルジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー | ハシモトブログ

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橋本電子工業株式会社社長によるブログ

 先日、知人のご厚意で名古屋日本ガイシホールにて開催された シルク・ドゥ・ソレイユ マイケルジャクソン ザ・イモータル ワールドツアー を観る事が出来ました。シルク・ドゥ・ソレイユの公演は初めてですが、その音響、映像、舞台装置、衣装、演者のパフォーマンスおよび伝えたいメッセージの直線性に圧倒されました。

 我々の世代は公演というと、序破急あるいは起承転結と言われるように、一人のスターを中心にそれを取り巻く演者はあまり目立たず、静かにゆっくり始り、スターの登場による急や転で最高点に達し余韻を表現して終わるものが多かったと思います。

 今回は最初から最後まで急や転の連続で、波形のイメージで表すと正弦波ではなく矩形波の様な表現でした。スターが居ないというか、全員がスターであり、全員がその分野のプロフェッショナルでありました。また、音響・映像・舞台装置・衣装すべてにハイテク機能を装備し、演者との見事な同期が圧巻でした。

 ここまでは感想ですが、実はこれと同じことがもの作りをする中小企業にも起こっております。少し前までは中小企業というと一点錐もみが美徳とされてきましたし、一人のスター社長が一つのヒット商品を出すことで成り立ってきました。今は全員がスタ―、その道のプロでないと生き残れませんし、そのプロが集まってニッチオンリーワンの商品を数多く持つ事が必要な時代になってきました。たとえば100億円の売上の内容は1億円の売上の商品を100種類持つ事が必要とされます。

 ほんの数年前まで日本を代表するメーカーだあった名門企業が韓国、中国の企業に敗れ大変な赤字を計上し企業存続まで脅かされている現状を見るにつけ今回の公演の奥深さを感じた次第です。