● リビング・ニーズ特約とは
おはようございます。舘下(たてした)です。
「リビング・ニーズ特約」とは、生前に死亡保険金の全額または一部を請求できる特約です。
原因を問わず、被保険者が余命6ヶ月以内であると判断された場合、将来受け取る死亡保険金に代えて、所定額の範囲でリビング・ニーズ特約保険金が受け取れます。
この特約の保険料は不要ですが、推定6ヶ月後に受け取るはずの死亡保険金が、前払いされるため、請求した保険金額に対応する利息と、半年分の保険料が差し引かれた受取額となります。
この特約は、多くの生命保険会社で取り扱われており、定期保険や終身保険など、主に死亡保障を目的とした保険に付加できます。
死亡保険金の全額を生前に請求して受け取ると、付加している医療関係の特約などを含めて、契約は消滅します。
なお、この特約による保険金を受け取る際は、非課税ですが、受け取った保険金のうち、被保険者の死亡後に残額がある場合には、相続税の課税対象となります。
この「リビング・ニーズ特約」の目的は、本来、死亡後に支払われる保険金を、生前に受け取ることで、人生の最後に悔いのない時間を過ごすこと、経済的な問題を解決し、十分な治療を受けられることにあります。
「リビング・ニーズ特約」をどのように使うかによって、その人の人生、家族にとても大きな影響があります。
この特約を付けていても、使うか使わないかは本人と家族次第になります。
私の知り合いの方で、この「リビング・ニーズ特約」で受け取った保険金で、家族旅行に行かれた方もおられます。
もし、付いていない場合は、とりあえず付けておいて損はない特約ですので、一度保険証券を確認してみてくださいね。