● 『団体保険』と『団体扱いの保険』の違いってなに?
おはようございます。舘下(たてした)です。
保険は『団体で加入した方が得だ』という話を聞いたことがある方もいるかと思いますが、この団体の意味には2通りあります。
言葉は似ていますが、内容は全く違いますので、ご注意してくださいね。
【団体保険】
企業や組合が団体で加入し、加入人数や加入率、事故率などに応じて保険料が設定される保険のことです。
集団で加入することになるため、数%~50%程度の割引率が設定されます。
ただし、基本的には、掛け捨てで、終身の保障はありません。
しかも、退職や転職により、その団体から脱退する場合は、原則的に保障の継続はできません。
そのため、その時点で他の保険に加入し直す必要がでてきます。
※もちろん、その時点の健康状態によっては、加入できない場合はあります。
このように団体保険には、保険料が安いかわりに、大きなデメリットもありますので、基本は団体保険でも構わないかもしれませんが、リスクを分散させる意味でも、他の保険も検討されている方がいいかもしれませんね。
【団体扱いの保険】
企業が、保険料を給与から引き落とす作業を代行するかわりに、保険料が割安になる保険のことです。
割引率は1%~3%程度の会社が多いです。
この保険は、団体保険とは異なり、退職や転職により、その企業から離れた場合でも、保障の継続は可能です。
ただし、団体扱いから個人扱いに変更され、割引きがなくなるため、通常、保険料はアップすることになります。
気をつけなければいけない点として、退職や転職により、団体扱いから個人扱いへ変更される場合、手続き漏れのないようにしてくださいね。
もし手続きが漏れてしまった場合、給与からの引き去りができなくなったため、保険が失効してしまう場合があります。
もし、退職や転職をお考えの場合、その時期を迎える前に、一度ご自身の保険が、団体保険なのか、団体扱いの保険なのかの確認と、必要であれば民間の保険も検討してみてくださいね。