もう、20年ぐらい前になりますが、あるラーメン店のメニューを訳したことがあります。
現在は、海外からの旅行客が増えたので、多くの飲食店で外国語メニューを準備していますが、10年ほど前までは、外国人のお客さんが入ってくると慌てるお店が多かったようです。
そのとき翻訳をご依頼くださったラーメン屋さんも、現在は、海外にも店舗展開されているようですが、当時はまだ、日本語のメニューしか置かれていませんでした。
博多ラーメンは、とんこつ味が主流ですので、まず、どんなスープかという説明をしなくてはなりません。
さらに、博多ラーメン特有の「替え玉」があります。
これは当然ながら、「替え玉受験」などの「替え玉」ではなく、いわゆる「麺のおかわり」です。
これ、あなたならどう訳しますか?
「替える」を辞書でひくと、changeやconvertなどが出てきます。
ただ、changeだと「変化する」「入れ替える」というニュアンスになりますし、convertは「転換する」「変換する」といった意味になります。
当時は、周囲に英語のメニューを入れているラーメン店はなく、参考にできるものがありませんでした。
というわけで、福岡在住のネイティブスピーカーと話し合って次の訳語をひねり出しました。
additional noodles
さらに親切にするなら、kaedama(additional noodles)とすれば、「日本語ではkaedamaと言うんだな」、と思ってもらえます。
ネイティブスピーカーによれば、これだったら、たぶん、英語圏の人でも、理解できると思う、とのことでした。
いまは、インターネットが普及しているので、いろいろと参考にできるものがありますので、調べてみると発見があって面白いと思います。
では、また
「おもしろい」「ためになる」と思って頂けたら、
クリック頂けると嬉しいです