こんにちは。
映画の字幕を訳すときは、いろいろなことに気を配る必要があります。
以前、見たテレビ番組で、「パディントン1」の翻訳の様子が紹介されていました。
パディントン(吹替版)
Amazon |
初めて家族がパディントンに出会った場面で、Mrs.Brownがこんなことを言います。
I'm dreadfully sorry, I don't actually know your name.
直訳すると、
「大変申し訳ありません、私は、本当にあなたの名前を知りません」
といった感じでしょうか。
ただ、これだと長すぎて、別の出演者のセリフに重なってしまいます。
この映画の翻訳者さんは、
「そういえば、お名前を聞いてなかったわ」
と訳しておられました。
かなり短くなり、映像にも合っていました。
実務翻訳では、あまり字幕のお仕事はないのですが、
私も何度か担当したことがあります。
契約書などと違ってあまり専門用語は出てきませんが、
結構、難しいと思いました。
その理由は、「長さ」です。
人が一度に見て理解できる文字数はかなり限られています。
そのため、とにかくコンパクトにしていく必要があります。
パソコンの画面を見つめながら、
「この文字カットできるよね?」
「この表現を変えれば、あと2文字減らせるかな?」
などという作業が延々と続きます。
そのときは、とても大変でしたが、言葉は意外に減らせるものだなと思いました。
このときの「頭の体操」は、字幕以外の翻訳でもとても役に立っています。
では、また
★ 翻訳業務歴約30年のICAが、現場の情報を公開! ★
いまなら、無料で入手できます。
翻訳家を目指しているあなたは、ぜひチェック!
『翻訳業界まるわかりBOOK』(無料)
⇒http://www.ica-net.com/maruwakari/
ブログランキング参加してます。 よろしければ、応援クリックお願いしますm(__)m