PWKキャブレター用のパワーアップパーツの販売と中身改良 | 一郎のだまされ日記

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チーム黒山レーシング 黒山一郎でございます。

<PWKキャブレター用のパワーアップパーツの販売と中身改良>

 

黒山選手は元BetaMotor契約ライダーです。その契約期間は11年でした。黒山選手の専属メカニックは「イワノー.ビガッチ」と申しまして、若いやる気のある社員メカニックですが、10年間黒山選手のメカニックを務めたのちに依願退職して、今はフィレンツェでバイクのサスペンション専門のショップをやっています。

 

このイワノーとは今現在も翻訳ソフトを使って、イタリア語でE-mailでお付き合いがありまして、先日「PWKキャブの改良部品で、イタリアにこんなんあるぞ」と送ってきましたのが、以下のプラスチック製のフロートタンク単体です。

 

 

 

上側の写真が送ってきた単体で、下側の写真がスコルパに取り付けた写真です。このフロートタンクはPWKでも大柄なオフロードバイク専用の改良部品で、小ぶりなトライアルバイクに取り付けますと上下の高さが少し長くて、無理やりはつきますが下側のドレンというか出べそ部分がクランクケースに当たります。

 

で、やや無理やりですけど付くにはつきましたんで、まあ乗ってみようで乗ってみてビックリ、瞬間で体感出来るほどの「全体的にすべての領域でパワーアップ」したのです。キャブセッティングも何もいじらずそのままで、もちろん薄くも濃くもなくて、ヒルクライムなんて「キィーン」って明らかにガソリンがガンガンきている感強く登っていきます。

 

その原因は、フロートタンクの上下の高さが長く設計してある分ガソリンの貯蔵量が多いからでしょうね。でもこの「ガソリンの貯蔵量を多くする」のは新しいアイデァではなくて、過去に問題ばかりありまして「没」になったアイデァなの。

 

その昔にキャブレターフロートタンクの横に、ペットボトルのフタみたいなのを付けて、通称「こぶ取りじいさん」と言われたパワーアップ部品があり、次にフロートの横幅を大きく広げたのも販売され、次に本体とフロート室の間に座布団みたいな「アルミ板のかませ」を入れて容量を増やす部品も販売されていました。

 

イチローさんはこのすべてをテストしましたけど、「下から上までの領域で濃いくなりボトボト感強し」で、メインジェットを下げて薄くするとセッティングは合うけどパワーがなくなり、「パワーアップ目的なのに何のこっちや」ですべて却下のお蔵入り。

 

というわけで、このプラスチックで作られたフロートタンクも、同じような似たようなものなんだけど、何故かパワーアップが体感できるのです。うちの戦闘員の2人が乗っているスコルパ250にはバッチリの相性でしたけど、復活しました女子部戦闘員が乗っている Beta-Evoでテストしますと、その昔と同じく濃くなりすぎてボトボト感が出て使えません。

 

Gas-GasやTRRSもこの同じPWKキャブを使っていますが、このフロートタンクが合うのか合わないのかはテストしていませんので分かりません。スコルパとシェルコは使えますが Beta-Evoには使えません、Gas-GasとTRRSは分からず、というのが現状です。

 

上下の高さが長い分は、下側の出べそ部分をカットしてスコルパに無理なく取り付くように改良対応しています。

 

はい、個人輸入というよりも個人的友情でイタリア/フィレンツェから郵便で送ってきますので数多くは無理ですが、今回、以下の価格で販売いたします。

 

● PWKキャブレター用透明プラスチックフロートタンク一式 → 3,300円+送料/520円 = 総計3,820円(税込)

 

●オプショナル部品として

 

 

 

 

民間人皆様には「フロートタンク」だけの交換で十分です。ですが、国際A級レベルの腕前で、1発ステアケースだけを攻めるのなら問題ありませんが、2発〜3発と連続して攻めたり、ジャンプして着地、即、また全開のセクションを攻める場合はフロートタンクだけの交換では問題が出てきます。

 

ステアケースを登った直後とかジャンプをして着地した直後とか、瞬間ですが、フロートタンクの中のガソリンはタンクの中の上の天井に張り付いています。バケツに水を入れてクルクルと円を描くように振り回した時、ある一定のスピード以上で回転させるとバケツが上に上がっても水は落ちてきません。これと同じです。

 

この状態の時、下にあるメインジェットのガソリン吸入口付近にはガソリンはありません。全部、瞬間天井に上がっているのです。この時に「次の為に」アクセルを開けてもガソリンを吸わずに「ボボ〜ッ」ときて「はい終わり」になるのです。

 

この解決方対策はたった一つ、そう、メインジェットの周囲に「傘をつけてやる」ですね。写真の上側のスタンダードのは傘なしで、下側のは傘ありです。まあ、この傘の必要なライダーは国際B級上位や国際A級のライダーだけですので「必要と感じたらどうぞ」のオプション販売としました。


プラスチックのフロートタンクはイタリアから送られてきますが、この連続ステアボコ付き防止装置と名付けている「対策の傘」は、材料を「丸棒」から旋盤で削り出したイチローさんの手作り部品です。


プラスチックフロートタンクをまず買って使ってみて、「傘もあったほうがいい」という方は +4,400円(税込) でどうぞ。ただしプラスチックのフロートタンクはボルトオンで交換できますが、傘を取り付けるには「メインジェットとニードルジェットの改造」が必要ですので、当社へあなたのPWKキャブを送る必要があります。

 

●ブリーザ穴の2か所追加

 

 

ガソリンタンクの入り口フタには、必ず空気抜き(ブリーザ穴)ホースが付いています。これはキャブレターでガソリンを使った分、タンクからガソリンが落ちてキャブへいくわけですが、ガソリンが落ちた分だけタンクに空気が入ってこないとガソリンは落ちていきません。落ちなかったら、必ずエンジンは止まります。

 

この事はキャブレターでも同じことが起きていまして、キャブから霧状になってシリンダーへ行ったガソリン分だけ、タンクからガソリンが落ちてくる仕組みですが、このキャブの上部にも必ず空気抜き穴(ブリーザ穴)があいています。

 

はい、PWKの空気抜き穴(ブリーザ穴)はみたら分かりますが「これで空気が入っていっているの??」というくらいに、見事に小さな穴が一つしかあいていません。全開全開のヒルクライムをやると、ガソリンが不足する「カリッカリッ〜」の症状がもろに出てきます。

 

で、キャブの上部左右に写真の通りブリーザホースを差し込んで取り付ける「竹の子」を加工して取り付けます。この加工は、絶対にやったほうがよろしい。

 

→プラス1,100円(税込)でどうぞ

 

以上の購入には、以下の段取りになります。

 

A,プラスチックフロートタンクだけが欲しい方は

 

→ 3,300円+送料/520円 = 総計3,820円(税込)

 

ご希望の方はE-mailで連絡ください、在庫あればすぐに送ります。

 

B,すべて全部欲しい方は

 

→ 3,300円(フロートタンク)+4,400円(傘)+ブリーザ穴加工1,100円+520円(送料)= 総計9,320円(税込)

 

ご希望の方は

 

1.自分のバイクのPWKキャブを取り出し、ここへ送る。

2.当社へ届いたら、その中身二つの部品を改造して傘もつけて、2本のブリーザホースも取り付け完成させ、組み上げたキャブを送り返す。

3.キャブのオーバーホール+ジェット2点改造+組み立て工賃は、サービスします。

 

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連続ステアボコ付き防止装置の傘や、キャブ上部のブリーザホース穴は、うちで「作る加工する」ですので永遠にOKですが、フィレンツェから送ってくるプラスチックのフロートタンク単体は、いつ「もうないぞ」と言われるかもしれませんので、早い者勝ちでご理解お願いいたします。

 

ご注文は trial.kuroyama@icloud.com へ〜♪

 

〒666-0143 兵庫県川西市清和台西1-1-7 Tel&Fax 072-799-0830

株式会社黒山レーシング:黒山一郎より