止めるのが難しいこと【本田健さん取材ノート】 | NO INTERVIEW, NO LIFE.

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Interviewr Yohei hayakawa's Blog
(インタビュアー早川洋平の取材ノート)

ライフワーク。

この言葉を聞いてあなたはどんな想像をするだろうか。
「好き」を仕事に? はたまた仕事とは一線を画した趣味? 

「考えたときにそれを止めるのが難しいのがライフワークだと思う」

著者インタビューラジオ「人生を変える一冊」 第116回のインタビューで
作家の本田健さんはこう話していた。

「僕の場合、毎日原稿を書いてないと体調が悪くなる感じがするんです。書かないと、耳や鼻からこぼれ落ちてしまう、そんな感じ。だから自分の中にあるいろんなストーリはどんどん出さなくちゃいけない。今同時に3冊書いてるんですが、きっと書かないと太っちゃうんじゃないかな(笑) だから「ストーリーをひねり出す」とか、「書くことがない」っていうのは僕には考えられない。いまは、100冊分あるストーリーのうちなんとか90冊は出さないで10冊にまとめているっていう感覚です」

ライフワークを生き、ライフワークに関する本も著す彼だけに説得力が違う。
文章を書くのが苦手な僕にとっては、何ともうらやましい話でもあった。

同時に、自分の場合はひょっとしたらインタビューがライフワークなんじゃないかなあ、とも感じた。

著者インタビュー番組をはじめた当初は、当然ながらゲスト出演実績ゼロ、もちろんツテもコネもなし。
自分の声が沢山の人に聴かれる経験験もななかったし、会社員だったので時間のやりくりにも相当苦労した。
今のように音声を編集してくれるスタッフもいなかったので、毎朝4時起きでPCを開き、音声編集をしていたことを思い出す。

でも、それが全く苦にならなかった。
むしろ本業とは比べものにならないほど情熱を注いでいた。

頭では「これがいったい何になるんだろうか」「ビジネスにならないことはやめろ」というさまざまな声も聞こえた。

でも、「自分が会いたい人に会って、そこで聞いた話を世の中の人とシェアしたい。そしてインタビューを受けた人も含めて関わった人みんながハッピーになればどんなにすばらしいか」

そんなことを考えると、インタビューは止められなかった。 

「これはビジネスになるぞ」とか「どうすれば儲かるか」、そんな見通しや目算は全くなかった(ビジネスパーソンとしてはダメダメかもしれないが……)。

著者さんに無理を言って、平日の夜遅くに取材させてもらったり、土日に自宅にお邪魔したり……。今思えばば失礼極まりなかった(みなさん本当にありがとうございました)。

でも、やっぱり本業があっても、止められなかった。
何かにとりつかれたような感じ、と言いかえてもいいかもしれない。

僕が100%ライフワークを生きられているかというと、正直わからない。

でも、少なくても健さんや、僕がいままでインタビューで出会った数多くの魅力的な人たちは、「ただただ自分が好きなことに没頭し、それを人に役立つ何らかのかたちで提供し、結果として多くの人から感謝され豊かになっている」

そう感じた。

あなたが時間を忘れてやってしまうこと。
止めるのが難しいほど好きなこと。

何ですか?


■前回の取材ノートを読む

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■今回のインタビューを含め、
下記より116人の著者インタビューが無料でお聴きいただけます。

 
聞聴道(もんちょうどう)~著者インタビューとポッドキャスト配信の職人 キクタス早川洋平のブログ~



 


 今月のゲストは、上の記事でご登場いただいた著書累計400万部突破のベストセラー作家、本田健さん。

本日より4週にわたり、最新作 『ユダヤ人大富豪の教え ふたたびアメリカへ篇』のメインテーマである「人間関係のマトリックス」を中心にお話をうかがいました。


NO INTERVIEW, NO LIFE.

人生を動かす最大のパワーの源である「感情」をどうとらえるのか、健さんの実体験をまじえながら楽しく語っていただいています。

本日アップした第1回では、健さんのライフワークのことや、はじめて「感情」に向き合おうとした時のお話について、健さんならではのユーモアあふれる語り口でお話いただきました。 きっと皆さんも思い当たる経験がたくさんあるはずです!

このインタビューがみなさんの「人生を変える」きっかけになれば幸いです。
■本田健さんのインタビュー音声はこちら (「人生を変える一冊」無料会員登録ページにジャンプします)
■渡邉美樹さん、茂木健一郎さんら全ゲスト116人のインタビュー一覧はこちら