番外編 =プレハブの下のハブ= | 【心声(ココヘ)プロジェクト】

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今日の「正義」が明日の「悪事」。明日の「悪意」が未来の「正論」。
今を生きる人が為すべきこと。「今」を「未来」に繋ぐこと。


九月末のある日。
変な奴が港に現れた。

変な奴は足を怪我していた。
昨年の10月、オイラも脚を負傷した。
10月31日でわしの膝小僧も満1歳だ。

そんなことで親近感を覚えた。
私はヤツを観察することにしたのニャ。


↑まずは相手を知るため、ヤツをおびき出す罠を用意した。

すると…

奴はまんまとマンマにひっかかってきたのである。




箸でご飯をあげてみると箸を持っていこうとした!

ので、こいつは齧る奴と判断。
まだ触れないでおこう。

そんな感じでお互いに相手を探り合う日々が始まったのである。



徐々に距離を詰めた日々。

ガリガリタプタプの皮がちょっと膨らんできた。







モリモリ食べる。
そして食べたらすぐに
プレハブの下に隠れるコイツ。

故にプレハブの下の「ハブ」と命名。


ハブはたまに朝、
港に来ない時がある。

そこらじゅうに工事会社プレハブ
(作業者さんの詰所)があるので
寄り道をしてるのか
可愛がってもらっているのかは不明。

そんな時
2日間、無断欠勤していた
ハブがのうのうとやって来た。



↑なんと待っていたのである。



↑こちらに気づいたハブ。



その後もモリモリ食べる。
この頃からあんよ(左後脚甲)の
調子が良さげになる。



餌をカリカリにしてみたり。
食パンミルク漬けにしてみたり。

その日は
食パンが気に食わなかったのか、

「不服(怒)」

と言われた。



が、ハブはちゃんと朝に待っている。


常に不機嫌そうな表情がハブ。
人間が嫌いか。
私もニンゲンは嫌いだハブよ。

そんなある日
まだ薄暗い時間にハブとあった時のこと



Night-Mode丸目玉のハブが…!







before↑
↓after





美人猫だと思っていたが
可愛い顔もできるなんて





この卑怯者!!!!!





そんな感じで
ハブへの愛に目覚める



この頃にはだいぶ
ハブからの警戒も薄れ食後、
すぐにプレハブの下に隠れることも
少なくなる。



そして
10月22日ーー運命の日である。

ハブが鳴いたのだ。
「にゃーーー」

※威嚇の「シャー!」ではない。


9月末にハブと出逢ってから
初めての出来事に耳を疑ったのニャ!!!



何度も鳴くハブ。
私はてっきり
鳴かない子だとばかり
思っていたのである。

が、鳴いた。



ガフガフ食う!
足も治ってきて、オイラは安心した。



満腹ハブ。
(カリカリはお嫌いか…!)



しかしハブはミルクが好きな模様。

パンはあまりお好みではない模様。

文句を言わずに食え!
食える時に食え!



そして今朝(10/28)、
ハブ太郎のお腹を触ってみた。

タップンタップンである!



腹も背中も皮だったbefore↑ 

↓腹もパンパン背中むっちりのafter


タプ太郎である!


君は野良だから
人間になぞ媚びなくとも良い。
だけど、寒い冬が来る前に
私と協定を結んでもいいというなら
歩み寄ってくれればいいぞ
ハブ太郎。



動物の生きるチカラ
当たり前の「生」への
当たり前で貪欲な「生」の維持。

私はそんな動物の
強く生きる生命の意地が大好きだ。


爪を砥げ!
牙を磨け!
強い子に育つのだハブ太郎。

…だが、
プレハブの下の器をとろうとしてんのに
ガブガブすんのはやめろ。
痛いかったぞ。(←10/27のこと)



元気に生きろプレ・ハブちゃん。