その言葉に また近くのテーブルにいた人たちが一瞬振り返ったけど、僕らと目を合わせないようにして顔を戻した。
・・・・・・・どうぞ、僕たちのことは無視していてください。(^_^;)
ここは、律くんと僕が通う大学のラウンジ。
学部が違う彼とは 大学で会うことは滅多になかったのに(校舎が違うので) なぜか今日は 律くんが僕をここで「待ち伏せ」していたようなのだ。
「相談があるんたけど・・・・・」
と、真剣な顔の律くんに
「お金とHな話以外ならいいよ」
と、軽く返事をした。
すると、彼は、すぐさま自販機のカフェ・オーレを奢ってくれて それを飲もうとした瞬間に
「マオくん。裸になって」
と言ったのだ。
そして、僕は 冒頭のカフェ・オーレの吹き出しをしてしまったわけである。
その発言はあまりにも衝撃的で、すぐに「絵のモデル」とはわかったけど、もう少しオブラートに包んで言ってくれてもいいのでは?
「なんで 綾人さんじゃダメなの? 嫌がられた?」
だって 美形と言ったら 僕、まず頭に浮かぶのは綾人さんだもの。
ちなみに・・・・大ちゃんは格好いい、だよね。
「はぁーーーーーー、それは無理っす」
律くんはガックリと肩を落とした。
綾人さん、とは、律くんの恋人で それはそれはモデルさんよりも綺麗な男の人なんだけど・・・・少し、ほんのすこーーーし、性格に難有りなんだよねぇ。
僕は「不思議の人」と呼んでるけど。
その綾人さんに律くんはベタ惚れで、愛情の裏返しで邪険に扱う綾人さんにめげずにまとわりついているのだ。
そんなに見目麗しい恋人を持っていて、なんで僕にモデルを頼むのかなぁ・・・・
「俺、綾人さんの素肌見たら 速攻理性がなくなるんだよね。シャツの第二ボタンが開いてただけで押し倒してしまって 何度腹を蹴られてることか・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
僕は言葉をなくしてしまった。
相変わらず過激で刺激的で激情的なふたりなんだねぇ・・・・・。
暴力振るう綾人さんも綾人さんだけど、それくらいで発情しちゃう律くんも律くんだよねぇ・・・・。
と、いけないことを妄想してしまって 僕はドキドキしてしまった。
いや、大丈夫。
大人な大ちゃんは 僕の第二ボタンが開いてたくらいでは理性的なはず。
「マオ、ボタン、開いてるぞ」
なんてスルーしてくれるはず・・・・・・でも、ちょっと試してみようかな、なんて(///∇//)
激情的に発情した大ちゃん・・・・見てみたい・・・て、なに考えてるの、僕(〃∇〃)
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(ΦωΦ)フフフ…