「ねぇ・・・・・、僕にモデル頼むように言ったの、綾人さんでしょ」
「よくわかったねぇ」
律くんは 感心したように頷いた。
いや・・・・わかるって。
綾人さんなら そういう「悪戯」しそうだもの。
きっと、律くんが僕に「NO」と言われて困るのを楽しんでるだけだと思うよ・・・・(ーー;)
大体の綾人さんの行動パターンがわかってきたら すぐにわかると思うけど 律くんは綾人さんを疑わないんだね。
「じゃ、マオくん。店長にOKもらえば 脱いでくれる?」
僕はまた、口に入れたカフェ・オーレを吹き出しそうになったけど、すんでのところで懸命に堪えて飲み込んだ。
「な、な、な、なんで 渡辺店長が出てくるの?」
なかなか今まで言い出すタイミングもなく 僕らが付き合っていることはまだ律くんには言ってないんだけれど・・・・・・。
まさか、綾人さんが言った?
いや、それはないよねぇ・・・・。
僕らの秘密の関係をネタにして あの人はまだまだひとりで楽しむつもりだもの。
絶好の遊び道具を いくら律くんにでも話して楽しみを半減させるわけないのだ。
それくらい力が入った「遊びたい」「自由な人」なんだし。
「だって・・・・・付き合ってるんでしょ」
あっさりと言う律くんに 僕は固まってしまった。
・・・・・バレてる?
バレてないとしても 今が告白するチャンスなのかな? 今更照れくさいけど・・・・。
「誰かに聞いたの?」
「うん。七種さんと真木さんが キャーキャー騒いで話してたよ」
・・・・・・あ、そこ・・・・・て、安心してる場合じゃないよ、僕。
僕は頭を抱えてしまった。
よりによって 社員さんの二人にバレてるなんて 大ちゃんの店長の座がピンチ・・・・なんじゃないの?
「えっと・・・・・それって、どんな感じで話してたの?」
「驚かない?」
「なにを?」
「わたしぃ、絶対マオくんがウケでぇ、店長がセメで決まりなのよぉ・・・・とか、意外とマオちゃんが攻めてたりするのもぉ ギャップがあって萌えちゃうんだけどぉ、この職場 萌えが多くてたのしくなったわぁ・・・・とかだよ」
律くんは モノマネをしているつもりなのか 大きな身体でシナを作って オカマさんのような口調で話してくれた・・・・・。気持ちわるいよ、律くん。僕、ひいちゃったぁ・・・・・・・。
しかし、女子社員さんの鋭いこと。
バレてるか ただの妄想か微妙なラインだよねぇ。
もともと 七種さんも真木さんも「腐女子です」と公言しているものね。
勝手に職場でリアル妄想しているだけだよねぇ・・・・。
て、それも困りものだけど。
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タイトル変えましたぁ・・・・「おまけ」の度を越して 次々続いてきたので もうひとまとめにして「秘かな小話」にしちゃいました(笑)
えっとね。この小話、たぶん ただいま3話目の3回目ですが 4話目の2回目くらいからは完全「アメ限」さんです・・・・(^_^;)・・・・・て、どんだけ小話妄想したの?・・・・・・運転手の合間にね(;´д`)
さて、もうすぐまた車移動です・・・・今度はちびさんずの剣道(T_T)
健全な場所で不健全なこと妄想しまくってきます。