Distiny/紅焔の慟哭 17-14 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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日々のあれこれ、気ままに創作、なんでもありのブログかな?

鼻先がくっつくくらいの距離。

 

淡いヘーゼル色の瞳が じっと自分を見つめている。

 

 

「・・・・・なんだ?」

 

「お前・・・、アキラをどうするんだ?」

 

 

「どうするって・・・」

 

「せっかく『組織』から逃がしたのにさ。あのときは まだ初仕事もできないくらいのこどもだったから 「ふつう」に生きれる道も残ってたのに なんでこんなことに巻き込んでるんだ」

 

 

言葉尻は柔らかいが 綾人が怒っていることに蒼夜は気づいた。

 

たしかに 綾人やタキグチ上官たちが望んだのは『組織』から解放され 逃がしたものたちが「ふつう」に生きること。

 

そのために 彼らはいまも命をかけて戦っている。

 

なんのために・・・と 綾人は言いたいのだろう。

 

純粋無垢のまま 『組織』から抜けれたのは幸運だっただろう。

 

人を誘惑し その体を使って魅了し 時には「死」を与えるために育てられるこどもたち。

 

そのための訓練もアキラは「まだ」だった。

 

 

「お前だって マオにそうしてたじゃないか。守ってそばに置いていた。それとどう違う?」

 

「・・・・・根本的に違うね」