Distiny/紅焔の慟哭 17-15 | 花の兎 雪の兎~オリジナルと2次元 2.5次元BL~

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「どこが・・・」

 

「俺は マオには純粋無垢でいてもらいたかった。俺が知らない「恋」や「愛」を知って そのときにその人間にすべてを捧げれるように守っていた。俺みたいに汚れて欲しくなかったんだ。それが 俺の生きる「希望」であり「意味」だったからな」

 

 

「・・・・俺もだ。アキラには・・・」

 

「それはもういいだろうが。アキラはお前が好きだ。一目瞭然」

 

 

「・・・・・・っっ」

 

「マオは当時好きな奴はいなかった。アキラはいる。お前に恋するあまり お前と同じところまで落ちようとしている。俺たちみたいに・・・人を殺してもなにも感じない人間にしたいのか?」

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

綾人の言葉に 蒼夜は「正論だな・・・」と呟いた。

 

人をたくさん殺してきたが なんとも思わない。

 

そういうふうに教育されてきた。

 

だが 綾人がマオを守っていたように自分もアキラを守れば 少しは正常な人間になれるのだろうか、とも心の奥にはあった。