北海道へ | 銀河食堂のしろくまさん

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劇団印象-indian elephant-の劇団員 山村茉梨乃のブログです。












6年前に、“鳥の演劇祭”で出会って衝撃を受けた、アーティストの柴田智之さんの舞台を、どうしてもまた観たくて、急に一人で北海道へ行ってきました。

(※2018年に鳥取県で開催された“鳥の演劇祭”は、全国から様々なアーティストが参加できる演劇祭でした。
北海道からいらしていた、柴田智之さん&烏一匹さんは、お二人で、子ども向けに「三びきのやぎのがらがらどん」を上演されていました。
、、、子ども向けと言っても、一般的に想像されるような感じ(例えば、私が子ども時代に学校に見せられたいくつかの安全で無味無臭な作品など)とは少し違っていて、柴田さんは白塗り、烏さんは色気の漂う生演奏、なんだか暗闇の奥へと冒険するような深みのある世界観で、トロルが出てくるシーンは、あまりの迫力に子ども達が大号泣していました。(恐いけれど決して暴力的ではなく優しさが伝わってくるものでした)
驚きましたが、相手が子どもだからと1歩も怯むことなく、大人が本気でぶつかっていくというのはこういうことかと、心をぐらぐら揺さぶられたことを覚えています。こんなに尖っていて最高に格好良い人達がいるんだと、憧れと尊敬でめちゃくちゃ興奮しました。)

そんなこんなで6年!
気づいたら公演のチケットと飛行機を予約していました。

今回観劇した、
THE36号線『大きな子どもと小さな大人』 
(作&演出&出演:柴田智之さん/舞台音楽:烏一匹さん)
とても、素晴らしかったです。
まだ、想いを全ては言葉にできていませんが、パフォーマーの皆さんの魂そのものが、剥き出しでそこに現れ、それを目撃しているような舞台で、客席に座っているだけの私も共鳴して勝手に涙が出ました。

突然行ってしまったにも関わらず、打ち上げにお邪魔させていただけることになり、座組の皆さんともお会いすることができました。
お疲れのところ、皆さんとてもあたたかくお話してくださり、本当に感謝でした。ありがとうございました。

終演後に訪れた、劇場近くのギャラリーでは、公演の関連企画「惑星エンガエン展」が行われていて、在廊されていた作家さんに「良かったらこの折り紙に【〇〇をして生きていたい!】と書いてみてください」と声をかけていただきました。

思いのほか難しい質問に、ちょっと固まっていると「難しいですよね。おいしいお菓子を食べて生きていきたいでも、なんでも良いんですよ」と優しくアドバイスしてくださいました。

えーと、私は何をして生きていきたいのだっけ?
なんとなく北海道に行きましたが、いつの間にか、それを考えさせられる旅になっていました。

(続く)⁡