「うちの子、全く勉強しないんです〜」
やりなさいやりなさいと言い過ぎてるんだろうな〜と。
「でも言わなきゃやらないと思って…。
言わないとどこまでもやらないでしょ?」と。
生まれた瞬間にそれを言う人はいるのだろうか。
「マ〜マ」と口にした時、
すごい喜んだはずです。
どんどん違う言葉を発し、成長が楽しかったはずです。
いつしか何かを「やらせよう」とします。
やらせればやらせるほど、嫌になってきます。
どんどん主体性がなくなる方向に行くことが、辛くなる。
ママに褒められたい子はカタチを覚え、
いつか数字、成績を取り繕うようになる。
模試は後日受験がありますからね。
なんでそんなことするのかな?って、いつも思ってました。
ママの笑顔のためなら…。
世の中、どんどんミスを認めなくなってます。
もうそういう評価軸の中にいると苦しくなります。
「美味しいケーキ食べられた!幸せ!」
そう感じる方が良くないですか?
「ケーキには砂糖が大量に入っていて、糖分は…」
わかります。白い粉の中毒性理論ですよね。
基準は人によって違います。
取り繕いすぎて、自分が変な方向に向かい、
気がついたら戻ってこれなくなることは多々。
話を戻します。
子どもを信じて「待つ」って大事です。
僕は全く話さない中学生の女の子の家庭教師をしたことがあります。
無反応。
当時大学生の自分は困りました。
その前の家庭教師はみんなお手上げだと聞いてたんです。
僕もすぐに交代されると思っていましたが、
せめて勉強してる時間だけは全力で過ごそうと。
7ヶ月目にボソッと。
「先生…なんで「=」は二本線なのかな?」と。
僕はわかりませんでした。
「お!なんでなのかな?調べてくるわ!」
必死に調べました。500年前の文献らしい…。
諸説あるので、ここでは割愛しますが、
1週間調べた結果を伝えました。
女の子の顔は緩みました。
「そんなの知らなくていい!」
「そんなことより、これやりなさい!」
小学校低学年の時に先生に言われたそうです。
後々聞いた話ですが、質問するかどうかを考えているうちに、黙り込んだみたいです。
また怒られるかな?って。
最初の家庭教師の先生にも同じ反応されて、
どんどん自分のウチに籠もったみたいです。
でも、僕はいつもひとりでいつも喋ってるし、
なんか色んな話してくれるからワンチャンかけてくれたそうです。
もうそこからは喋り止まらないですよ。
で、勉強も凄いするし。
「先生!私、勉強してるんやから、黙っときー!」ってw
その子は京都市からJRで1時間離れたとこに住んでたので、
一緒に京都市の模試会場まで行きました。
模試終わりに大学も見に行きました。
せっかく大学行ったのに、受けた模試の問題解説をずっと僕にしてきて、
「黙っときー!」と僕が言いたくなりましたが、
どうせ、「うっさい!聞け!」と言われるので黙っときました笑
それから自分が大学卒業して、
大阪の某テーマパークでぬいぐるみの中で働いていた時に
ばったりあいました。
秋の三連休。
一緒に写真を撮りました。
妹ちゃん(小学生)も。
その日の夜、
写真をネットのメールに添付して送って来ました。
「先生、大阪なんやろ?絶対に行ったほうがいいよ!」
と。
僕も別のスタッフに写真撮って貰ってたので、
それを送り返すと、
「なんでもってるの?!!!」
と。
あくまでも「中の人なんかいない」んで、
そこは聞かれても教えませんでした!
質問に答えないのは初めてだったのに、
すぐにバレました。
「手の振り方が先生と一緒だったもんね!」と。
流石ですわ。
子ども、信じましょうね!
「待つ」って大事です。