かわらない日々とかわる日々と昨日と今日と明日と君の匂い | 櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

櫻葉小説~嵐と一緒に日向ぼっこ~

櫻葉・大宮中心の妄想BL嵐小説を書いています。
かなり偏った内容になっております。
ご理解のあるかたのみご覧ください。

たまに日常のこともつらつら載せてます。


※無断での話・内容転写利用禁止
※アメともピグともは受け付けていません

1年分の汚れを落とすためにはたきで埃を堕とす。

埃は立つが、もともと空気より重い埃というものは重力で床に落ちていくので、ソレを掃除機で吸えばいい。

掃除とは上から下へとしていくもので、早朝行うのが能率的だ。朝は人が活動しだす前だから日中の埃が沈むという原理からきているのだという。

そういう知識を得たのも経験の延長だ。

汚部屋ではないが、綺麗とは言い切れない部屋の掃除。

適当に常識的な範囲でそれなりに綺麗だ。

ごめん。褒めてはいない。

すごくきれい好きじゃないけど、それなりに自分の家は綺麗だからここの汚れは気になった。

さすがに今日だぞ。

大晦日だぞ。

このまま年は越せないよ。

勝手知ったるでいつも財布にしまってある合鍵で鍵を開けた時は、予想通りの室内に思わず笑ってしまった。

ちょっとずつ汚い。

忙しかったのだろう。

脱ぎっぱなしのものもある。

整理整頓の苦手な人のやってしまうあるある・・・。

他にも椅子の背に上着が2重に重なっていたり、雑誌や紙類が積んであったり、出しっぱなしのもので、棚や引き出しの定位置に戻すべきものがそのままとか、いろいろ適当すぎ。

だけどいつも変わらない。

お気に入りとか大切にしているものはあからさまに整頓されていて、まったくわかりやすいことだ。

さぁ、掃除を始めるぞと袖をまくり上げ、どこかの姑がやりそうな・・・・と、そんなマンガみたいなもの実際に見たことはないが、指先の腹で本棚の木目に指を這わせば、面白いほど手の絡みつく灰色の粉が数秒後小さな柔らかい塊となった。

「これはやりがいありだね」

一人で気合を入れて予想通り掃除機とモップしかない部屋に、持参した小一時間前に立ち寄ったホームセンターセンターでの商品をリビングの洒落た半透明のローテーブルに広げた。

 

もう今年も終わりか。

早いものだ、時がたつのは。

毎年というか毎日同じことがある訳ないので、日々変化の毎日なのだけれど。

今年は決定的に違うもことがあった。

どんなに毎日が変化あるものであっても変わらぬものがあって、それがプツリと滑稽までに音を立てて切り替わった。

最初感じた空虚感は、1日1日と日が昇り日が沈みを繰り返すうちに、自分の動くべきことは変わらずあり、そして真逆に変わっていくものもある、だから前に進むしかなくなった。

宝くじを一発当てて、何不自由なく生きていきたい願望よりも、汗水たらして夜自室で冷えたビールを一杯の方が性に合っているから、忙しいということに喜びを感じ、感謝もしていた。

趣味の合う友人や好きなことも多いし。

バイクで走る景色の移り変わりはスマホの画面に収めても映しきれなかったり、親しい後輩が懐いて自分の部屋に入り浸り、遠慮があるのかないのかわからないけれど、雑魚寝をする姿が可愛くてしかたなかったり・・・・・・。

そんな大したことないプライベートもそれなりに充実していた。

仕事はほどほどに忙しく、周りの雑多な声もあまり気にならない。

全く気にならないのは嘘だけど。

やさしい心からの応援も、諦めて去った後ろ姿も、見守り方をかえた姿勢も・・・と反応は様々で、それを多くは語らずに真摯に受け止める、それしかできないけれど、仕事に真面目に、楽しく全力で向き合うことで「答え」としてきた。

 

「ただいまぁ~」

急に額に温かく柔らかい感触を覚えて目を開ける。

「・・・・おかえり。ごめん、寝てた」

「可愛い寝息がきこえてた。掃除、サンキュ・・・で合ってる?」

ベッドで居眠りしてしまった俺の周りを囲うのは数着散乱した洋服たち。

「ここ以外は終わってるよ」

「玄関からして綺麗だったからそうだと思った。お疲れ様。よく眠れたか?」

ニッコリ笑ってそのまま俺の横に寝そべった。

「着替えないの?」

「着替えていいの?」

「ダメ」

よくご存じで。

俺は翔ちゃんにぎゅっと抱きついて、スンと匂いを嗅ぐ。

「眠くなる~・・・」

翔ちゃんの匂いに包まれながら顔を身体に擦り付けると。

「まぁ冬だからいいけど、風呂で綺麗にする前の身体嗅がれるのってなんかなぁ」

困った顔をされた。

冬だからって・・・・まぁ夏は今以上に強まるよね、匂い。

夏の日の帰宅直後。

それもいいかも。

「風呂に入ると二人とも同じ匂いになるじゃん」

「まぁそうだけど」

「それもいいけどね」

「でも、おんなじシャンプーつかっても雅紀がいい匂いなのはなんで?」

「気のせい。欲目」

フフッと笑う。

俺もおんなじ。なぜか翔ちゃんの方がいい匂いするけど、でも・・・・。

「今もいい匂い~」

もう一回息を吸い上げる。

そして翔ちゃんににっこり笑みを向けると。

「変態」

すごくバツが悪そうな、照れたような顔をして、急に俺の頬を両手でつかんだ翔ちゃんに唇を塞がれた。

すぐに深く舌が這い、その生々しさに酔いしれる。

「ぁ・・・・はぁ・・・」

息継ぎしながら直接感じる感触にすこし下半身が疼きだす。

「なにそのもういたしきったようなヤバい顔・・・・」

「だってさ・・・・」

「雅紀、俺のベッドで俺の匂い嗅ぐの禁止」

翔ちゃんが不機嫌そうに散らばった服たちを床に投げ捨てた。

「え~・・・・・」

「え~じゃない。俺にしろ。幻想じゃなく。本物はこれ」

わざとぎゅっと抱きしめられて、翔ちゃんの身体を押し付けられる。痛いくらいの抱擁は人の重みを味わえる。もっとしめて欲しい・・・。

「わかってるけどさぁ」

「俺が俺に嫉妬するっての!」

かわいい生き物だなぁ・・・・、俺は嬉しくなってお返しに下唇を甘噛みした。

ベッドの上ってもうダメだ。

のんびりしたいことがたくさんあったのに、そういうやりたいことの順序を無視する威力しか持ち合わせない。

この場所は本来の予定なら、食事やら入浴やらを済ませたあと、ゆっくり疲れを癒し、今日という日の締めくくりで二人のんびりまったり年を越す・・・・そんな場所のはずだったのに。

こうも誘惑という言葉をそのまま形にしたような空間じゃ欲望からは逃れられず・・・・・。

逃れる気もないけど。

ここは邪魔が入らない場所。

どんな流れだろうが、順序だろうが自由だから。

幸い大掃除はほぼ終わっている。

あと2着分の服が今から散乱するけれど、あとで洗濯機にまとめて放り込めば、清々しく新年は迎えられるだろうし。

ただ脱ぎ散らかした服以外にも大きな布も洗濯機行きだと思うと、洗濯機は2回回すようかなと・・・・。

替えのシーツってあったかな? 出来たら三が日はここでぐうたらしたいので。

そんなことを考え始めたけど、まぁ、もうこれは止められない。互いに張り付いた体のあつい熱だけで主張し始めた互いのソレがおさまることはないし、おさめる気もないし。

期待して待っていたから、掃除の締めくくりはここにしたし、待っていられなくてわざと洗濯前の脱ぎ散らかされていた服でおのれを慰め・・・ようするに自 慰していた・・・。掃除なんて真剣にやればあっという間に終わるから、時間が思った以上に余ったから仕方なく・・・・・・。

匂いは想像するにありがたいなによりの道具だから。

・・・・・2回も・・・とかそういうことは言わないでおこう。

と、思ったけどすぐばれた。

えっと・・・。

あそこがほぐれすぎてて。

失敗した。

自 慰は、相手を興奮させる要素にしかならず。

「ずるい」

と本気で拗ねられ、まさかの公開自 慰って。

「こういうのって一人でするものじゃん」

「だぁめ!」

「・・・・・・・なんで、俺掃除頑張ったのに、これってご褒美じゃなくて辱めじゃん!」

本気で抗議した。

さすがにこんなこと人前じゃしないから。

だけど・・・・。

「痕跡それなりに残して今更・・・・。わざとじゃねぇの?」

わざとだったのは早く肌を合わせたかったという意味だけで・・・・。

「俺が翔ちゃんの匂いフェチって知ってるでしょ!?」

「もう遅い。俺に隠れてしてたのが悪い」

・・・・・どうやら一歩も引いてくれない。

そんなに仕事納めはお疲れだった?

意地悪すぎない?

心の中でブーイングを出したところで通じず、仕方なく、本日3回目の・・・・・。

やばい。

見られてるって違いすぎる。

匂いの比じゃない。

一人の時は心地よい物足りなさだったのに。

物足りないってなんだっけ?って思うくらいにやばい。

「許して」

一切目を逸らしてくれない。刺さる瞳に犯されている。

「ダメ」

「だって今・・・・・」

「俺に見られてイったもんなぁ。気持ちいいんじゃん。ご褒美になってるよな?」

「足らないよぅ」

「だめだよ、雅紀、目を逸らさないっ。まだ出来るだろ?」

「や、やだやだやだ! 翔ちゃんがいい。お願い! くださいっ」

「どうしようかな?」

「何回でもいいから。翔ちゃんの気が済むまでしていいから」

だめだ。

頭の中おかしい。

見られてるのと準備万端の身体と、この部屋の全体の匂いと。

気がついたら涙目で懇願していて、理性が吹っ飛びそうになりながら自分自身で前も後ろも虐めながら体の一部が痙攣しつつ、待ちわびすぎてシーツがドロドロ。

どうしよう、もうすでにシーツ交換した方がいいのでは?

「泣かせてごめん。俺のも限界。いてぇ」

俺の涙を舌で舐めながら、俺の片手を翔ちゃんの限界だというそれに導かれて。

「すぐ・・・・して」

その後は目の前に星が飛ぶほど・・・・致しました、としか言えない。

 

それでも休憩を入れるくらいは満足したので、途中ちゃんと飯を食い、風呂に入って、もう一度寝室の戻る時には真新しいシーツがピンとしわなく敷かれていた。

「新年を迎えるのに気持ちを新たにな」

ベッドに入りつつ、先ほどまでのドSさは何とやら・・・・。

「そっか、新しい年になって早々汚さないようにしなくちゃね」

俺がしれっとそういうと・・・。

「新たに汚すからいいんじゃないかよ」

翔ちゃんが当たり前のように言った。

「新年らしくない」

「俺たちが愛し合うのことはそもそも汚れてないし、愛ゆえにそれが滲み出てというか溢れ出てるからそれはいいんじゃね?」

にっこりわらって覆いかぶさってきた。

いまから何ラウンド目?

もうすぐ今年も終わるのに。

俺が文句を言うと、何度でもいいって言っただろって自ら絶倫宣言されて・・・・。

のんびり過ごす気満々だったのに、声が枯れることだけが保証されてしまった。

色んな事が日々起こるけど、このあつすぎる熱と匂いはいつも健在で明日からの活力になるんだろう。

けれどさすがに新年は起きられそうになく・・・・。

でも笑って翔ちゃんは言うんだ。

「三が日、寝正月がよかったんだろ?」

って・・・・・。

 

そういう意味じゃない。

 

でもそれを許しちゃう俺も大概に恋人にぞっこんなんだけどね。

 

来年もいろいろあるだろうけど、変わらずよろしくね、翔ちゃん。

 

 

 

 

Fin

 

 

 

 

 

どうも、るぅです。

今年最後のご挨拶です。

 

 

39歳の彼らのもしも二人で年末年始過ごしたら、というお話。

お話の深みもへったくれもない・・・。

消されるような描写はないはず。

けどいたしてますけど(笑)

 

櫻葉さんのこういうお話って今も需要あるのか把握してませんが、年の締めくくりも甘い2人にしたくて書きました。

甘いけど大人の男の人たちな感じかなぁ。

昔書いてたように可愛げのある二人にはならなかった気がします。

会話がなんとなく大人になりました。

 

これ櫻葉のお話だよって言わないと2人っぽくないかも、とも思いましたが・・・・。

脳内描写で二人で想像できますかね?

もうすぐ40男になるふたりなので

男の人特有の年齢関係ないやんちゃさと、大人の色気とが混ざり合った感じでの妄想頑張ってしてください←丸投げ

 

 

えっと私はかわらずお茶の間ファンです、今。

嵐情報更新はだいぶ前から止まってます。

それでいいかなと思ってます。

正直、また5人揃ってもおんなじ熱になる気はしません。

 

櫻葉小説と彼らは別個だと思ってるし。

彼らの深いとこのプライベートは知ろうとは思ってません。

ジャニーズの中の嵐、お話の中の櫻葉は別だけど、いつもキラキラしています。幸せな現実と都合よい妄想で成り立ってます。

雅紀くん個人は1人の人間なのでちゃんと幸せになってください。それ以上でも以下でもない。

それをふわりと見守るには、自分のペースで時折TVを見ることと、レコメン聴くこと、それが今の私の嵐さんへの向き合い方です。

 

そんなお茶の間ッ子になってからやっと夏に壊れたデッキを新たに購入できました。

けれど、以前していた毎日録画や毎週録画のための予約はやめました。

気が向いた時だけ見ることにします。

TVで楽しそうにしている彼らを偶然見つけた時ににまっとするくらいなスタンスです。

それなのでファンあるまじきと感じさせたらごめんなさい。

嘘ついても仕方ないので。

 

なんだか今回お話を突発的に書いていて感覚が少し違ったので、こんなの櫻葉って言わないって言われたら申し訳ないです。

 

書くのは好きだから気が向くと書きまずが、感覚って変化するもんだから

いつなんどき私の中の櫻葉がどんな二人になるかわかんないです。

 

今回は書いていて39歳っぽいなって勝手に思っただけで。

意味不明なこと言ってたらごめんね。

 

今も傷心な方がいたら複雑だろうけれど・・・・

アイドルはアイドルとしてのみを受け入れる、とか

小説みたいに都合イイ展開が幸せとか、そういうのもありだと思ってます。

わたしは便利な脳をしているようで

生身の彼らは彼らだって思えるので、たまに目にするTwitterなどの誹謗中傷は「はてな」です。

そんなに彼らが目にするもので彼らの心を傷つけなくてもいいんじゃないかと・・・。

まぁ、それだけ好きだからってことなので、否定もしきれませんが。

様々な場面で救われたとか幸せをもらったとかそういう事実も忘れなけれなければいいのになと・・・・。

結構ひどい言葉を目にするので。

 

・・・なんて、お茶の間のたった一人が言っても戯言ですが。

 

 

お正月から雅紀くん頑張りますね。

TV見ないかもしれませんが応援してます。

 

 

 

とりあえず恐ろしいことに受験が迫ってます。

しかも元日から私は仕事・・・・。

 

 

 

来年いい年にしたいものですね。

 

 

 

 

 

良いお年を。

 

 

 

 

 

 

るぅ。