習慣化コンサルタントの古川武士さんの著書。
習慣をテーマにさまざまな切り口で本を書かれている古川さん。今回の「力の抜きどころ」は主に完璧主義な方に向けてのメッセージになっています。。
完璧主義ではなく上手に力を抜く最善主義を提案した1冊。全4章の中で33個の切り口から「完璧主義の人」と「上手に力を抜く人」の違いを示しています。
私がいいなと思った切り口としては、
『完璧主義の人は無制限に頑張る、上手に力を抜く人は制限を設けて頑張る』
というもの。
自由な働き方をしているからこそ、仕事を始める時間や終える時間が決まっておらず、時間内に徹底して終わらせるという習慣が会社員以上にできていないように思えます。
そんな私にとって、働く時間に制限を設けるという力の抜き方は面白い提案だと感じました。
『完璧主義の人は丁寧すぎてスピードが遅い、上手に力を抜く人は多少粗いがスピードが早い』
これも、刺さる一言です。完璧に仕上げなければという意識があるからこそ、着手をするのに荷が重くなってしまってなかなか行動することができない。
本当はそんなことしてるうちに、多少粗くても着手してスピードを重視した行動をとったほうがうまくいきやすいのです。
かといって、本当に丁寧にやらなければならない仕事、ミスの許されない仕事をスピード重視で粗く仕上げてしまうのは考えものです。
多少粗くても許されて、むしろ早く提出することで評価のあがることは、なるべく質よりもスピードを重視することは意識する価値があります。
『完璧主義の人は着手が遅く先延ばしする、上手に力を抜く人は小さく始めてすぐにやる』という項目も似ている内容ではありますが、響いた箇所です。
人によって、どの項目が響くのかは異なるかと思います。
響いた項目について、実践をしていけば悪い意味での完璧主義から抜けだして、上手に力を抜ける頑張り上手な人になれることでしょう。
・やるべきことの着手を早くし、スピード感のある対応をするようにする
・時間制限を設けて集中して仕事をするようにする