彼と彼の梅雨明け・9 | 黒チョコの嵐さんと大宮さん妄想書庫

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こちらは妄想書庫でございます。大変な腐りようです。足を踏み入れる方は、お気をつけくださいませ。

※BL妄想書庫です

 

苦手な方はお気を付けください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大野さんのお風呂上がりは、夏でも冬でも腰にタオルを巻いているだけで、パンツを履いていないことも多い

 

浮かんだ汗が綺麗で、無駄の無い筋肉が綺麗で、毎日見ても見飽きることは無かった

 

元気が無くなってからは、上も下も驚くほどしっかりとした着衣姿で寝室に入ってくる

 

今夜も同じ

 

すっかり見飽きたそのパターンは、そっちのヤル気が無いことを示している

 

でも、今の俺には関係無い

 

まだ少し震えている足に力を込めて、一歩を踏み出す

 

到着目標はベッドの端に座っている大野さんの足と足の間

 

三歩目で、そこに身体を入れた

 

 

「…ニノ?」

 

 

曖昧な呼び掛けには応えない

 

どうせ俺のことなんか見ていないんだから

 

 

床に膝を着いて、目の前のズボンとパンツの布をグイと下ろす

 

ここも元気が無い

 

俺の誕生日を忘れて落ち込んでるくせに、俺がこんなに近くに居るのに、俺を見ないで一人で腐りやがって

 

 

こっち向けっ

 

 

あーん

 

ぱく

 

 

「ちょっ…ニノ」

 

 

左右の足に力が入った

 

身体が両側から挟まれる

 

頭も両手で挟まれて、大野さんが口から離れる

 

 

「なに…やってんの」

 

 

さすがに何かを感じてもらえたのかもしれない

 

ほんの僅かだけど、意思の感じられる声に胸がきゅんとする

 

でも、それを顔には出さない

 

 

「動かないでって言ったよね」

 

「でも」

 

「俺の言ったこと無視する?いいよ、無視したいならすればいいよ」

 

 

出来るだけ目に力を込めて、睨むように見上げる

 

 

「無視なんてそんな…」

 

「智が決めて」

 

 

決断を大野さんに委ねる

 

 

この行為が本当に嫌なら止めればいい

 

どんな言葉を使ってもいいし、力ずくでもいい

 

ただしこっちだって生半可な覚悟じゃないからね

 

言葉なら余程説得力のある文句を作らなくちゃいけないよ?

 

力を行使するなら、俺を張り倒すくらいの勢いがなくちゃいけないよ?

 

 

「俺が決めるって…なにを…」

 

 

どちらにしても、俺を見る事もしないようなぼんやりした状態じゃ俺を止められないってことだよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく