ブログ小説『ウルトラマントラスト-the destiny』第2話「アギンの目的」その4 | にゃんすけのオモチャ箱

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所変わって、ここはネオTAC基地・・・。

「まことが帰って来ていたな?」
シグナリオンに襲われそうになった時にトラストが現れ、相美を救っていたのを沖田隊長はモニターで終始見ていた。そしてもちろん、ブリンゲスとの戦いをも。

「はい・・・でも、元に戻っていたら居なくなっていました」(相美)

「そうか・・・帰ってきたなら、こっちに姿を見せればいいのに」(沖田)

「なんか、水クセぇなあ。自分がウルトラマンだってことが分かったら、オレ達と違うっていうことかよ」(北斗)

「そんなんじゃないわよ。さっきまこと君が姿を現した途端、黒いウルトラマンが4人も現れたじゃない?アイツらのせいで、きっと身動きも取れないのよ。それに・・・私たちに迷惑をかけまいとしてるんじゃないかなぁ・・・」(南)

「それが水クサいって言ってんだよ!オレ達は仲間だっていのによぉ」(北斗)

「まぁまぁ・・・憶測だけで色々憤慨してもしょうがないだろ。まことのことも気になるが、あの怪獣のことも忘れていてはいかん。あの強さ・・・これまで戦ってきた超獣とも違う。また出てきた時の対策を練らなければならん」(沖田)

「確かにそうですね・・・しかしこれまでの敵とは何かが違う・・・何なのでしょうか」(佐野)

相美もブリンゲスと戦いながら、怒りや恨みといった人間のドス黒さを肌で感じていたのだった・・・。

「今度の敵は・・・一体何なの・・・?!」

「またあんな怪獣(=妖怪獣)が現れたら、ヤツらを倒せる装備がない。研究資料を集めるにも、怪獣は跡形もなく全て蒸発してしまっている・・・」(沖田)

「すまん、もう少し待ってちょーよ!何とかヤツラを研究し、弱点を見つけて君たちが戦えるように努力するからによ!」(中山博士)

「た、頼みますよぉ~、博士!」
切実そうに山本副隊長が言った。

そこへ・・・
「隊長、みなさん!E地区にまた“怪獣”が現れました!」(まゆみ)
「なに!?」

E地区に現れたのは、新たな妖怪獣グァントだった。
8本もある触手から、光線を撃ちまくっている。

そこへすかさず、ウルトラマントラストが現れた。そして両者の戦いが始まった。

その様子を見ていた相美が囁いた。
「まこと君・・・何か焦ってる・・・?」

第2話おわり