生き写し | オバはパチンカス

オバはパチンカス

「何もかも犠牲にしても良い」と思うほど魅力的な遊戯なんですか?

'祖母が、少しの期間に何度も転倒し、仕事を休んで病院に連れて行かないといけないほど頻繁に病院に通っている。そして、最近は痴呆の症状も出てきて、下のクセも悪くなり凄く祖母に手がかかる。'


オバとの話を大叔母から聞かされた母は、祖母が大腿骨などの損傷で家から出られない状況ではないかと心配でたまらず、(大叔母も「様子を見に行きたい」と言ってくれたことから)オバが大叔母を訪ねた次の日(6月1日)、大叔母に様子を見に行ってもらうことにした。

大叔母を祖母の家の前で降ろし、母と私は車で待っていた。

かなり時間が経ったのに、大叔母がナカナカ戻って来ないため心配していると、背中を丸め下を向き、狭い歩幅でトボトボ歩く大叔母の姿がバックミラーに映った。何があったのか、大叔母は今にも泣きだしそうな表情をしていた。

「もう、あんたたち、おばあちゃんと会わない方がいいと思う。ばあちゃんとは会わないほうがいい。私も、もう、ここには来れないわ。」


「本当に、姉さん(祖母)は、どうしてしまったんだろう…。なんで、あんな風になってしまったんだろう…。
 頭が痛い…頭が痛い…。」


車に乗り込んだ大叔母の表情は強張り、


「頭が痛い…頭が痛い…」


と繰り返し、話すことも苦痛のようだった。その後、大叔母は険しい表情のまま、祖母の家であったことを話し出した。

大叔母が家を訪ねると、祖母は、凄く元気な様子で迎えたという。

以前に転倒をしたことはあったというが、前日にオバから聞いた話からは想像がつかないくらい元気で、歩き方も普段と変わらない様子で、言葉もしっかりし、血色も良かったという。

私たちが心配することは全くないということだった。

大叔母は、仏間で手を合わせたあと居間に行き、祖母の健康や、亡祖父の話をしようとしたが、そんな間もなく、祖母の口から出たのは母の文句だったという。(以下:大叔母 祖母

「○○(母)は、私が『死んでも来ない』って言った。だから、私が死んでもアレ(母)には絶対に知らせん!!(※参照)」

「姉さん。何でそんなことをいうの?兄さんがなくなって、姉さんが大変なとき、○○親子(母と私)にどれだけ世話になったか覚えてないの?」

「あんたは、直接聞いてないからそんなことが言えるんよ!私は、直接○○(母)に言われたんだから!」

「娘のことを、そんな風に言うもんじゃないよ姉さん。リカちゃんなんか、毎日、姉さんの食事作ってたじゃない?」

「この10年、アレら(母と私)の世話には一切なってない!!!!」

「姉さんが覚えてなくても、私は覚えてるよ。子供の文句を、そんな風に言うもんじゃない。」

「私が死んでも、知らせん!!!」

「娘でしょ?そんなこと言って、もし、○○(母)が病気で倒れたとしても、姉さんは平気なの?」

「・・・・・。家の電話は捨てたのよ。○○○ー○○○○(家の電話番号)は、○○(オバ)がしてくれた。すべて、私のことは○○(オバ)がしてくれてる。お金も○○(オバ)が、ちゃんと入れてくれてる。あれのおかげで、私は生きてられる。」

確かに、自分の携帯電話の料金が安くなるのか、テレビと共に勝手に(祖母に無断で)家の電話を提携している他社への契約変更し、引き落し口座をオバに変更した。(料金が変更になっただけで、番号は変更無し)その後、2ヶ月ほど後、電話が不通になり今に至る。そのため、回線不通になるまで、1か月分も料金を納めたかどうかもわからない。

元々の電話は、祖父母が現在の住宅に引っ越した当時、手続きを母がした。そして、祖母が安全に電話をとれるようにと、コードレスの電話機を私が購入した。そのため、オバは、回線を捨てたが、回線契約はしていない。

「オバがしてくれた」

何度も繰り返したという。

家の電話が通じなくなったため、携帯回線を切ることが出来ず、未だに祖母の携帯電話料金は父が支払っている。

顔を赤らめるほど興奮し、鋭く怖い目をして文句を言い続ける祖母を目の前にして、大叔母は、祖母の家に長居はしたくなかったが、上記のようなやり取りを繰り返すたび、祖母の興奮が収まらなくなり、文句を言い続ける祖母を制止するのに必死で、家を出ることが出来なかったという。

帰宅した大叔母に、

「今日はありがとう。またきてね。」


と祖母からお礼の電話。


「今日は、ありがとう。お供えものまで持ってきてくれて。」

その後、少ししてからオバから電話がかかってきたという。オバは、大叔母が自分と話した次の日に家に祖母の様子を見に来るとは思わず驚いただろう。

祖母の口からは、もう文句しか出てこないのか。数年間、祖母のことだけを考え、毎日、ほぼ祖母のことだけをしていた日々は、一体なんだったのだろうか。

高齢だからとはいっても、側に、パチンコ依存症でおかしくなっている人がいるといっても、事実と事実でないことの区別がここまでつかなくなるものだろうか?

悪いことをしていない人間を評価する自分の記憶が少しでも残っていないのだろうか?

私は、オバや従妹の名前だけでなく、「おばあちゃん」という単語も今は一切聞きたくない。


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祖母が、まさか大叔母にそんなことを言うとは想像もつきませんでしたので、高齢の大叔母に精神的な負担を与え、こんな汚い揉め事に巻き込んでしまったことを申し訳なく思っています。

大叔母にまでそんなことを言うようになった祖母。何もかもが無理で限界です。

家族や親戚関係の崩壊…患者の家族が、こういう最期を迎えるのは分かっていましたし、理解しているつもりでいました。すでに私たち親戚も、完全に崩壊していると思っていました。

しかし、私は、真の意味での崩壊を理解してはいなかったようです。

最悪ですよ・・・もう。



母は、近々、祖母と話をしに行く予定でした。

しかし、上記のような出来事があり、祖母と会う勇気がないと言っています。今は、祖母が実際に痴呆が来たら、その時は引き取ろうと母と話しています。


※「死んでも来ない」の経緯は、申し訳ありませんが、過去を記事参照してください。

祖母が従妹に嘘をついたため、本当のことを従妹に伝えてくれない限り祖母のところには行かないという話だったのですが、この台詞をオバに良いように使われているようです。

その出来事から、祖母と何度も会ってるんですけどね…。



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