進学に向けて、ハハがももたろに望んだ年中さんの目標は、
体力をつけて、歩く距離を伸ばす。
トイレに行く習慣をつける。
言葉を増やす。
小学校までは、徒歩10分くらい。
今のももたろは、歩くのに疲れたら座り込む。
理由も話せないので喚くだけ。
最後はおんぶ…
こんな状態では、通学班で登校させることは不安なので、通学班での登校に慣れるまでは大人が見守り、付き添う必要はあると思っていました。
でも、親の会などで聞く先輩ママさん達は、
「通学の付き添いは、親の仕事」という認識でした。
もちろん学校も。
フルタイム共働きで障害児を育てる親に、市も県も、教育委員会は容赦ない。
しかし、うちはそれでは困るのです。
共働き前提で人生設計をしているのだから、通学班での登校に慣れるまでの、数週間か数ヶ月かわからない期間、朝の通学時間のために仕事を、そして人生を犠牲にするわけにはいかないのです。
親の役割負担の大きい今の日本の障害児福祉事情の中では、私の考えは親として薄情だと思われるかもしれません。
でも、それって障害児に限らないかも。
一般的に育児について、親、とりわけ母親の負担を大きくするのが日本的な特徴?
いつかこの状況は変わるかもしれないけど、そのいつかを待っていられる状況ではありません。
ももたろは成長しているのだから。
子の事情もそれぞれならば、親の事情もそれぞれです。
うちは、他の大人の助けがないと回せないのです。
近所のお友だちに頼るのも、限界があるし、節度と遠慮は必要ですし。
私は心配性でせっかちなので、当時、支援級設置の要望と一緒に、通学支援についても相談しましたが、たしかももたろが2歳か3歳で、あまりに通学の話は具体的要望すぎる気がして、とにかく支援級の設置が優先でした。
その頃の状況は、親が病気や妊娠などの事情があるときは、特別に支援するというもの。
予算的な問題もあるけど、良い状況に変わっていったらいいですね、と当時の担当さんと話してました。
そしてもう、ももたろは年中。
近くの小学校に支援級ができるのは、来年4月。
あまりのんびりしていられなくなってきたと思い、また市に相談に行きました。
通学支援をできれば制度化してほしい。
それは、移動支援の制度を、通学支援として利用したいということ。
何かで読んだ国の指針では、移動支援には通学は含まれないとされていました。
ただ移動支援は市町村が決めるもの。
全く可能性がないわけじゃない。
通学支援でググれば、いくつか実施している自治体もある。
制度化が無理なら、最悪でも最初の1~2ヶ月、親と交替で通学支援を入れてほしい。
予算化する必要があるなら早め早めに相談しなきゃと思い、用事ついでに障害福祉課へ。
出てきた地区担の職員は、若くてつかみどころのない感じ。
一通り、状況と、通学支援をお願いしたいと話をしました。
返ってきた答えは、
通学支援はしていないが、保護者の病気や妊娠などの事情があるときは、期間を定めて支援することはできる、
と、言われました。
病気や妊娠などの特殊事情があるときのみ?
2年前と変わってないじゃん?
実は、昨年度に制度化しようと予算要求したらしいのですが、財政課がカットしたという話は聞いてました。
今年度の要求はどうなっているのか聞いてみると、
わかりません。
同じ課の予算がどうなっているかを知らない?
聞いてくる気もない?
私は自分でも瞬間的にカッとなることがあると思ってます。
さながら、チャッカマンのように、パッと火が点く感じ。
「共働きしなきゃ生活が成り立たないのに、子どもの通学に付き添うために仕事をやめなきゃならないんなら、市が生活を保障してくれるんですかね?」
…チャッカマン発動。
言ってしまった。
自力で通えるか、見守る人がいるなら、行政に相談なんかするもんか。
つかみどころのない担当さんは、
「言いたいことは言わしとけ。できないものはできないで通して、早く帰ってもらおう。」くらいな気持ちなんでしょう。
頭にきてましたが、事なかれな職員に何を言っても無駄。
とにかく上に繋がないことには話にならないので、
「ここでの話で終わりにしないで、ケースファイルに記録して上に回してください。
でなきゃ、議員と一緒に、直接課長に話をもっていきますよ?」
いやらしい言い方しちゃったけど、この場の話で終わりにされてはかなわない。
後日、別件で市役所に行ったら、つかみどころのない担当さん、またいたので、どうしたか聞きました。
ケースファイルに記録して決裁もらいました。
ケース会議にかけて、入学後の一、二ヶ月、通学支援できるよう話をしました。
とな。
最低限は働いてくれた様子。
でも、通学支援の制度化に向けて働きかけてくれた様子はなし。
まぁね。
どうせ行政職で採用されて、あなたは明日からケースワーカーです、って言われても、いきなり素養まで備わるわけじゃないからね。
でも、あなたは福祉に向かないよ。
言われたことを言われた通り、ハイやりました!ってものじゃない。
ケースワーカーは、ケースに寄り添って話を聞いて、制度との狭間に悩み、やればやるほど深みに嵌るとある人は言ってたけど。
来年度は良い担当さんになってほしいな。
結局、愚痴になるなぁ、私。
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