「そんなのだめだ!まだ、死なない、死なせない。」
「病院じゃあ、ユノの匂いが感じられない。ユノのそばがいい。」
「死ぬと決まったわけじゃない。」
「先生の話、聞いていたよね?難しいって。」
「難しいって言うのはだめというわけじゃない。」
「また同じ目にあわせる気?」
「また?」
「まだわからないの?」
「病院へ行ったのは今回が初めてだろう?」
「覚えてない?元気がないからって、僕を病院へ連れていったの。最期が家じゃなかった。あんたの膝の上がよかったのに。」
「おまえ……何をいってるんだ?」
「ユノが連れてくから……行きたくなかったのに。家がよかったのに。」
「まさか……おまえ……」
「やっと気がついた?今、僕はこの人の体を借りてるんだ。」
「チャンミンの?」
「この人は、もともとあと少しなんだ。天涯孤独で僕に、残りの時間をくれた。死ぬときに入れ替わったんだ。」
「まさか、ブラウニーなのか?」