さすが、カナダ。
キャンプ場が驚くほど広い。
渡された地図で、自分達がテントを張る区画を説明される。
キャンプ用品はすべてレンタル。
車に積み込み、渡された地図をたよりにその場所に行く。
よく言えば、まさに、マイナスイオンたっぷり。
少し先の方まで歩いて行くと湖もあり、森の木々で真夏の強い直射日光も遮り、聞こえてくるのは、鳥の声。
悪く言えば、、、自然すぎるぅ!
トイレは共同のとこまで、かなり歩くし、電灯なんてついている様子はないから、夜はきっと真っ暗だ。
すでに、後悔の二文字が頭に浮かんだ。
きっと、都会っ子のチャンミンも驚いているだろうと思い、チャンミンの様子をうかがうと、、、。
チ「すげー!!すげー!!」
ありゃ、感動してる。
幸「体調は大丈夫?」
チ「うん。もう平気。わぁ!すごーい!!」
だめだ、こりゃ。
チャンミンはまるで小さな子供みたい、目を大きくし、顔を紅潮させ、口を開けている。
両手を広げ、ぐるりと体をまわし、そのマイナスイオンを存分に染み込ませる。
感動を全身で表している感じだ。
ユ「だろう。チャンミンなら喜んでくれると思った。」
長年マネージャーをしているが、ユノの方がチャンミンの気持ちを理解していたようだ。
チ「うん!最高!」
私の意と反してあまりに嬉しそうにしているものだから、
幸「虫も多いよ。」と意地悪なことを呟いてみる。
さすがにその言葉に一瞬固まった。
チ「だ、大丈夫。だって、この間なんか、シャワー浴びてたら、ゴキブリが天井から落ちてきたんだ。あの経験があれば、きっと少しくらい大丈夫、、、大丈夫。」
ユ「そうだよ。それにここは、夜はかなり冷えるから、チャンミンの嫌いなゴキブリはいないって。」
ユノにジロッと睨み付けられ、その先の言葉は心にしまった。
ゴキブリはいなくても他にたくさんいるんだよ。
幸「それより、食事はどうするの?キャンプ用品はレンタルしたけど、食材は買いに行くの?」
ユ「ちっ、ちっ、ちっ。」
人差し指を小さく横にふる。
ユ「材料はここで調達する。」
チ「キャンプ場で用意してくれるの?」
ユ「NO!ここにある自然がすべて食材だぁ
~!」
チ、幸「は?」
ユ「はい、これ。食べれる植物図鑑。そして、さっき、竿もかりたから、釣りで魚をとればいい。」
私を三日前に戻りしてくれぇ~!
帰りてぇ(TДT)。