バーベキューは嫌いじゃない。
特にこうやって、率先して焼いてくれる奴がいると、食べることだけに集中できる。
ユ「チャンミンかわるよ。」
チ「嫌です。ユノだと話に夢中になって、焦がしそうだし。」
幸「じゃあ、私が。」
チ「幸田さんだとせっかちだから、生肉食べさせられそうだし。」
幸「失礼な。」
ユ「チャンミン食べてる?ほら、食べなよ。」
さっき、チャンミンが焼けた肉をユノの皿に入れていたのをとり、野菜で巻いて口のそばに運ぶ。
一瞬、口を開けそうになったくせに、私と目が合うと、
チ「そこに置いといて。」と、真っ赤な耳で答えた。
もう二人の関係性を知ってるんだから、照れるなよ。
幸「じゃあ、ビール飲むか?」
と、ビールのプルタブを開けると
チ「大丈夫。まだ入ってますから。」
幸「仕方ない、代わりに飲むか。」
チ「幸田さん、一人で全部飲まないでくださいね。酔うと面倒なんで。」
幸「うるさい。飲ませろぉ!」
飲まなきゃ、気をきかせて早めに寝れないだろうが。
さてさて、ユノは何を思って、テントをひとつだけにしたのだろう。
ここは一つ酔った勢いで聞いてみるか?
幸「ねぇ、何で、テント一つなの?」
ユ「予約のときに人数いれたら、これ、渡されたんです。」
幸「一名用と二名用って申し込んでおけば、よかったのに。」
ユ「俺達と一緒じゃ、嫌ですか?」
幸「一応、嫁入り前の娘なんで。」
チ「ぷっ!娘って。」
幸「チャンミン笑うな。」
チ「まだ、結婚あきらめてなかったんですか?」
幸「おう!悪いか?」
ユ「大丈夫です。いつか、きっと、幸田さんに合う素敵な方が現れますって。」
チ「ユノ、お世辞うまくなったね。」
幸「チャンミン!失礼な!」
ユ「俺は幸田さん、素敵だと思うな。よく気が効くし、料理だって上手いし。」
幸「チャンミンの次にだろう?」
ユ「へへへ。わかります?」
幸「あー、やだやだ。カップルと一緒に一つ屋根の下なんてぇ!」
ユ「俺達、そんなにがっついてませんから。」
幸「よし!じゃあ、今日は私が真ん中で寝るわ。イケメン、二人に囲まれて、幸せ。」
チ「え?」ユ「え?」
幸「何よ、文句ある?あんた達が並んで寝たら、気になって眠れないでしょ!」
※私を含め、皆様の願望いれてみましたw