SUMMER CAMP 12 | ネガティブ、アナログ人間 Ⅱ

ネガティブ、アナログ人間 Ⅱ

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東方神起二人が大好きです。
主に妄想小説を書いております。

実際の二人とはなんの関係もありません。

以前のお話はこちらこそです。

http://s.ameblo.jp/chocochipu-0406/



せっかく珍しい花を写真に納めたのに、ふと、横を見ると、

「ん?あそこにも、あれ、あっちにも山盛り同じ赤い花が咲いてる!」

つまりは、わざわざ写真に納めた花は珍しい花なんかじゃなくて、この辺りにはよく咲く花のようだ。

「何だ。」
ユノが少しがっかりしていると、

「でも、あの崖に咲いているのは、この一本だけなのですから、珍しい花なんですよ。」
と、チャンミンが笑顔で話す。

なるほど、心得ている。

こうやって、男心を擽るのだろうな。

いや~私には無理だわ。

無駄足だったねとか、信じる者は救われるんじゃないの?とか言っちゃうな。

ユノもチャンミンに笑顔で返した。

「どうせなら、二本で咲いてほしかったな。」

「どうしてですか?」

「一つはチャンミンでもう一つが俺。どこにいても、二人でひとつ。だろう?」

あ、チャンミンの顔が赤い。

こいつのこの技、私が習得したいわ。

これくらい、うまく照れることができたら、私もとっくに嫁に行けてたな。

いろいろあった旅もあっという間に終わり、帰宅する時がやってきた。

空港につくと、それぞれ違う便に乗るため、最後の挨拶となる。

また、しばらくお別れだ。

「じゃあ、お互いにがんばりましょう。」

「そうだな。」

二人は軽く握手を交わした。

以外にも二人はドライで、私の方が、うるうるしている。

「やだな。幸田さんが泣いてどうするんですか?」

「うるせー。泣いてないやい。」

鼻をすすりながら、涙を、腕でふく。

「人の心配はいいから。ユノ忘れ物ない?携帯は?パスポートは?お財布は?ちゃんと持ってる?」

「大丈夫。さっきチャンミンが確かめたから。」

おいおい、まだそこは、チャンミンが心配するのね。

「ユノ、時間になるよ。そろそろ行かないと。」

「そうだね。じゃあ、二人とも元気で。
幸田さん、チャンミンのことよろしく頼みます。」

「お!まかせとき!」

ユノの背中を見送りながら、チャンミンは小さく手をふった。

ユノは後ろ姿のまま、大きく手を振る。

どこか寂しげだ。

「チャンミンも大人になったね。」

「はい。」

「きっと、ユノの方が機内で泣いているな。」

「そうかな。」

「そうだよ。」

「そうかもですね。」

チャンミンも寂しそうに笑う。

泣き虫だったチャンミンは、泣くのを我慢するようになったし、泣くのを我慢してたユノは、涙もろくなってきた。

非対称の二人だけど、本当にいいコンビだわ。

少し空いた時間にコーヒーショップに入る。

チャンミンは携帯を見ながら、くすっと笑った。

「どうした?何がおかしい?」

「ユノが、チャンミン会いたいー!って。」

「会ったばっかりなのにね。」

「でも、わかります。会ったら、もっと、恋しくなりました。」

「おいおい、のろけか?」

チャンミンは、それに答えずに、うつむいた。

赤い耳が、照れてる証拠だ。

チャンミンは、残ったコーヒーを一気に飲み干すと、

「そろそろ僕達も行きますか?」

「そうだね。」

「楽しかったですね。」

「うん、楽しかった。」

「また、来年もこれるかな。」

「そうだね。来ようね。」

「来年もついてくる気ですか?」

「は?お邪魔虫だっていいたいのか?」

「うそですよ。幸田さんは、僕達の大切な仲間ですから。」

「わかってるなら、よろしい。」

「来年は、現地についたら、別行動にしましょうね。」

「チャンミン!」

チャンミンは、笑いながらも、寂しそうな瞳をしていた。

夏は、みんなに平等にやってくる。

だが、二人の小休止はしばらくないだろうな。

次の時は邪魔しないから、存分に楽しんでくれ。

「次くるときは、ダブルデートにしましょう。」

「あ、あん?」

「幸田さんに課せられた使命です。次の機会までに、恋愛をすること。」

「うるっせぇ。」

それは、無理なんだよ、チャンミン。

ユノやチャンミンのような素敵な男達のそばにいたら、よほどの人じゃないと素敵に見えないのさ。

二人を応援することの方が、恋愛するよりずっと楽しいから、しばらく独身が続きそうだ。

だから、二人に責任とってもらうぞ。

二人の幸せが私の幸せなんだから。





※このお話は終わりです。
最後まで大きく盛り上がらなくてすみませんw

早く、二人に会いたいですね。