寒い冬がやってきた。
つらい冬の訓練も一回目のときとは気持ちが違う。
この冬を越し、春がくれば、、、。
心待にしているのは、俺だけじゃない。
会えないと思ってたチャンミンとも、頻繁ではないが、たまに会い、電話もしている。
「風邪ひいてませんか?」
「大丈夫。」
「ヒョン風邪引きやすいから心配だな。」
「訓練はきついが、あのときより風邪ひきにくくなったよ。」
「規則的な生活だからですかね。」
「それより、おまえの方が声が枯れてる。」
「気がついちゃいましたか?」
「気を付けろよ。去年の冬も結構、風邪こじらせていただろう?」
「そうなんですよね。人の心配ばかりしてたときの方が、自分は風邪ひいてられないと思ってたからですかね。」
「俺がそばにいないから?」
「ば、ばっかじゃないですか!そんなわけないですかぁ。」
電話越しからもチャンミンが赤くなっているのが想像できる。
「気を付けろよ。そばにいてあげられないのだから。」
「子供じゃありませんし、平気に決まってます。それより、ヒョンの方こそ気を付けてくださいね。今年はかなり寒いっていってました。冬の訓練きついんですよね?
手を抜けてっていったって、そんなことできる人じゃないし、心配です。みんなが!」
最後に慌てて(みんな)とつけるとこが、相変わらず素直じゃない。
「ふふふ、ありがとう。」
「この冬さえ越せば、ヒョンは除隊日を無事迎えられるのですから。」
「でも、チャンミンがまだだろう?」
「僕は大丈夫です。それより、本当にその日まで、無理しすぎないでくださいよ。
体壊したら大変ですからね。
あと少しですから。
ヒョンがでてくるまで、、、みんなが、心配なんです。」
「おまえは、心配じゃないのか?」
「聞いてましたか?みんなです!みんなの中に含まれてます。」
きっと、すこし、膨れっ面のチャンミンが目に浮かぶ。
「俺は、僕が心配なんですって、言ってくれたら、嬉しいな。」
「こ、子供みたいなこと言わないでください。子供相手は大変なんですから。」
「そう、みたいだな。」
「あ!休暇中、何か見ましたか?」
「いやいや、知らん。」
可愛いもん見せてもらったよ、なんて言ったら、怒るだろうから、慌てて知らないふり。
「相変わらず、嘘下手ですね。別にいいです。僕もあれは、自分に与えられた仕事のひとつだと思ってますから。」
楽しんでやっているように見えるよ、という言葉を飲み込む。
「そうだな。風邪こじらせないように気を付けろよ。」
「ヒョンは自分のことだけ心配してください。あと、5ヶ月ですよ。
片手でカウントダウンできるまでになったのですから。」
チャンミンの方が嬉しそうだ。
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ユノはわかってないことがひとつあった。
ユノにべったり甘えたり、ユノが可愛がってる姿の写真をチャンミンがしっかり見ていたことを、、、。
※二人が揃うとこがなくて、なかなか寂しく妄想もしにくい日々。
でも、二人の妄想が、何より私の癒しなのです。
ユノ除隊まであと、5ヶ月!