近所に住んでいる少し上の幼馴染み。
ヒョンと呼ばず、ユノと呼ぶことを許された年下の僕。
ユノはいつもヒーローだった。
いたずらっ子にいじめられる僕を救ってくれた。
優しいのは僕にだけじゃない。
みんなにだ。
でも、近くに住んでいた僕のことは、誰より大切にしてくれた。
だから、勘違いしたんだ。
ユノがいけない。
僕がユノに恋したのは、、、。
「チャンミン、どうしたらいい?」
わかってる。こう切り出したときは決まって
「クラスで一番可愛いと言われる子から、付き合ってほしいって!」
「はいはい。よかったですね。」
「なんだよ、冷たいな。」
ひどいのは、どっちだよ。人の気もしらないで。
「やっぱりOKすべきかな?」
「ユノはその子のことどう思ってるの?」
「うーん、わからない。」
「わからなければ、答えようがありませんね。」
「可愛いとは思うよ。でも、好きって思ったことないからな。」
「またですか?贅沢な。」
「贅沢って言うのかな?」
「世の中、相手に思われる経験なしに終わる人だっているんです。ユノは今年に入って何人目?」
「7人?いや、8、9、、、忘れた。」
「10人目です。」
「よく覚えてるな~。」
「ユノが忘れん坊なだけですよ。」
聞かせられてるこっちの身にもなれ。
「やっぱり、断ろう。」
僕はほっと胸を撫で下ろす。
「可哀想に。」心にもない言葉。
「その気もないのに、付き合う方がおかしいだろう?」
よかった。
でも、いつか、両想いの人が現れたら?
僕はどんな顔をすればいい?
※えーと、女性がユノとの写真をあげたから、こんな作品が頭をよぎるのです。
要するに、ミンのやきもち