ずいぶん暑い日が続いています。

先日のお食事会で紗の着物を着ていきました。

3人でお食事をしたのですがそのうちの2人の大先輩は、着物が大好きでずいぶん着物にお金をかけた方々です。

彼女たちのいろんな話はとても面白かったです。

着物屋さんに行くとついつい欲しいものができてローンを組んで買ってしまう話とか、帯揚げだけ探しに行ったのに帯まで買ってきてしまう話とか。

お二人とも着物が大好きで今まで着物着て行く機会がほとんどなかったそうです。

Yさんは、着物友達が地方に行ってしまってからほとんど着物着る機会がなくなってしまったため、もう着る機会がないかと多くの着物処分してしまったのだとか。

そのときの心理をとにかく自分の手元に置いておきたくないので二束三文どころかもらってくれる人になら誰でもいいからあげたいと言う気持ちになった。

と言っていましたほとんど来てない着物を友達に貸してあげて、もうあげると言ったら、こんな高価なものはもらえませんと拒否られたのだとか。

でもねいちど人にあげるって言ってもらっても愛着がなくなってるからとにかく早く手元から離したいの。
結局は姪にあげたわ。


その気持ちなんかわかるようなわからないような。

もう一方はとにかく着物が大好きで一時期1,000,000円を超えるローンが残ってたこともあったのだそう。
タンスから開けて虫干しするのだけでも、とっても楽しくて、とおっしゃっていたけどその気持ちめっちゃわかるわ。

タトウ紙から着物を開ける瞬間てすごくワクワクするんですよね。

大体は着物屋さんが主催するお食事会に来て行く位だったそうです。

お二方とも、こうして着物着る機会ができてうれしいと言ってくれました。

さて私たちが行ったおうちカフェは今年の9月でもうおしまいになってしまうのだとか。

そこの店主が私たち3人が着物着ていたので自分の着物の話をしてくれました。

自分は着物着れないので結婚式に行く時に親戚の知り合いの、着付け教室の方に着付けてもらうことになったのだけど、普通の帯板じゃなくてとにかく広い帯板を持って来てと言われたので、わざわざ地元の着物屋さんで1番広い帯板を買ってきたのだとか。

でも現地に行ってみるとこんな帯板じゃダメとダメ出しをされて高い帯板を売りつけられたのだとか。

思わず3人で顔見合わせて、着付けの教室の人に頼まずに直接ホテルのブライダルショップに頼んだほうが安上がりでしたねと言う話をしました。

多分そこの着付け教室では普通の事だったのかもしれないし、悪意があって売り付けたわけではないのかもしれない。

だけど着物にあまり詳しくない一般人から見るとすごく違和感がある話だと思います。

着付け教室にほとんど関わりあいのない着物大好きな私達ですらかなりの違和感があります。

着物着て楽しかったなぁとかまた着物が着たいなぁと思ってもらうようにすることの方が、着物人口絶対増えるのになぁ。



もう先週になりましたが、歌舞伎を観てきました。

随分以前に一度見た記憶あるけど、今回は、襲名披露公演であり、お囃子の方もいらして期待以上に見応えありました。

昔の人が、アイドルよろしく夢中になったのが、分かる気がします。

間違いなく素晴らしい伝統芸能のですが、それ以前に魅力あるエンターテイメントでした。





さて当然私は、友達3人と着物で行った訳ですが、予想していたよりもずっと着物率低い。

正直年齢層は私よりもかなり上で、こういう観劇に来るならば、着物という方も多いはずと思っていた予想はかなりはずれ、着物の方は疎らでした。

素敵な着物持っているであろう、著名人の方々も服。この街の中では、富豪な方々も服。
ちょっと残念。

こういうチャンスに着なければ、多分一生着ないんじゃないのかな?

こうして、高価な着物は仕付けついたまま、処分されてしまうのでしょうね。

年配になればなるほど、落ち着いて似合う着物なのに。

やはり着付けを心配してるのでしょうね。

多分綺麗に着付けられないなら、着物は着ない。
一方私は、綺麗に着付けられなくても、左前でお引きずりさんじゃなきゃ着たい。


着ること第一。綺麗は、その後ついてくる。

綺麗に着る事は、ステキな事で綺麗に着られないなら、着たくないという気持ちは、分からない訳ではありません。

でも、もし自分が着物を着てない現場では、決して着物を着てる方の批判だけは、して欲しくない。

それって例えば、英語話せない実際話してない人が、一生懸命に英語を話してる人を批判するくらいに、見苦しいです。

若い人も、年配の方も、私たち日本人の体型を最も美しく見せる着物。

もっともっと、着物を着る人が増えて欲しい。

それには、着物を着る人に、周囲がもっと暖かい目で見てもらえたらなと思ってしまいます。

まぁ私の場合99%は、優しく褒めてくれるので気にしません。

着物は、見て楽し。
持って楽し。
着て楽し。

です。

わらしべ長者と言うお話を知っていますか?

自分が持っているものをちょっと工夫して、役に立ちそうな相手のためにプレゼントしたら、相手からそのお礼にさらに価値のあるものを託されると言うお話です。

さて、前に私が和裁をやっていると言う話をしたかもしれません。

着物を着始めた頃、母や姑や叔母や、友達からも着物をいただいたりして、着物はどんどん集まってきました。

しかし、とてもすばらしい絹を使っていて素敵な柄の着物でも、何せ身長が合わないと裄(ゆき)が合わない。

裄とは、袖の長さの事ですが、他は誤魔化しがきいても、裄だけは長襦袢が出たりして、残念な感じになります。

他の事はあまり気にしない私でも、裄だけはどうも自分が落ち着かなくて、裄直しはしたいと和裁を習い始めたのが、5.6年前。

すっかり和裁の先生とも仲良くなり、一緒に習っているお姉様とも仲良くなり、正直友達のような家族のような気のおけない仲間になっています。

和裁仲間のお姉さんは私の弁当から、ひょいっと毎回卵焼きを取ったりするようなお茶目な方です。

先生もだいぶ歳を召されて、自分でご飯を作るのが次第に面倒になってきたと言う話をしていました。

そんなお二人のためにたまにおかずの一品や、お弁当こしらえてもっていく私ですが
、お姉様は私にもう着ないと言う反物をくれたり、価値のある着物をくれたり、ちょっとした手作り品を作ってくれたりしてお互いに仲良くやっています。

先日も、もうすぐ歌舞伎があるので長襦袢の丈を少し長く直したいと言う話を先生に話したら、先生がもう使っていないと言う絽の長襦袢をくださいました。

その上、奥のタンスで何かゴソゴソやってると思っていたら、淡いペパーミントグリーンにオレンジのお花の可愛い絽の着物を出してきてくれました。

prejudiceちゃんにあげる。もう私は、着ないから。
自分で縫った着物だし、着てくれる人にあげたいからと。

実は、私の身長162cm.先生の身長も162cm。

お直ししないで、着られる着物。また頂いてしまいました。

私は、ただ先生やお姉さんに喜んでもらおうと思ってやったことが、もう着ない物とは言え、こんな素敵なものになって戻ってくるなんて。

頂いた事も嬉しいけれど、託された善意の繋がりみたいなものが、凄く嬉しくて。

わらしべ長者を思い出し、ちょっとホッコリしてしまいました。

ホントに着物好きで、よかったなとしみじみ感じます。





自分が何が好きかは大切だけど、人の好みを否定すると、せっかくの好きが楽しくなくなってしまいますよね。

今の着物の世界ってなんだかそんな魑魅魍魎が住む世界な感じかも。

きれいに着物着るとか、季節に合わせて着物着るとか、本人が満足している分にはいいし、他人様が気がついてあら素敵ねーとか粋ねと思うのはとっても良い事。

でもそれをを本人がいろいろ解説したり、他人を批判したりするのは、粋じゃないなぁと思ってしまいます。

着物きれいに着たいなぁと思う人もいれば、色の組み合わせが好きだなぁと思う人もいて、文化や歴史が楽しいと思う人もいれば、生物の素材の素晴らしさ、技術に惚れ込むという人もいる。
それぞれみんながすばらしい。

さて先日おうちカフェに行ったお友達の2人の話です。
お一人はもう若い時から何十年と着物着ている大先輩。

若い時から素敵な着物次々と誂え、着付けも着姿も本当にパーフェクトです。

おうちに茶室があったり、みんなの憧れの的でもご本人は偉ぶる事なく、おくびにも出そうとしません。

もう一方(ひとかた)はほぼ着物初心者です。
1年に数回私たちとお食事をする時だけ、着物を着付けています。

ご自分の着物もほぼ若い時にあつらえた物だけ。
他にお母様やおばあさまの着物がたくさんあるようです。

7月に入ってからのお食事会だったので、夏物持っていない彼女はとても悩んでいました。

絽とか紗は、お持ちじゃなく。
かろうじて単の着物何枚かお持ちのようでした。

単のお着物でもいいかしらと彼女が言うので、私はいいと思いますと彼女後押し。

ただ自分は何も考えず、せっかく7月だからと絽を着ていきました。

先程の粋でいなせな大先輩は、なんともう一方に合わせて、単の紬を着てきました。
お茶の世界も長い彼女。
友達に相談された時、季節に合わせるのではなく、友達に合わせたのでした。

もちろん彼女は、一言もそんな事はおくびにも出さず、私に注意する事もありませんでした。
ただ、ただ楽しくて穏やかな時間が過ぎ、お家カフェの季節の器や、趣きのあるお料理を楽しみ。

帰り道、私は感心しきり。

粋でいなせなあんな方に、私もなりたいと思った幸せな午後でした。



もうすぐ七夕ですね。

先日訪れたお家カフェは、七夕の工夫がいっぱいでした。



織姫、牽牛の素麺。星の形のナタデココとか、卵とか入っていてとても工夫されてました。


願い事は、離れてる娘に会いたい。



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