先日、噂の東京マガジンという番組で、司会者である

森本何とかという老人が、いかに不勉強であり、

マスゴミのマスゴミたる所以を如実に表していたことを

紹介しましたが、私の病院でもかなり話題になっていました。


やはり、一様に司会者の無能っぷりを非難する意見ばかりでしたし、

インタビューを受けていた佐久総合病院の救急医が

一番かわいそうだ、という話になっていました。


それにしても、あのインタビューにでてきた、地域医療連携室長とか

いう役職の人間は何なんでしょう。


「この地域では


たらい回し


は一切ありません」


と言っていました。病院の人間が「たらい回し」なんて

言葉使ってどうするんだよ・・・

結局、同じ病院内でも事務の人間はクソだ、ということですね。

どこの病院でも同じなようです。


ところで、当ブログに対して、番組のスポンサーを

教えてほしい、という書き込みがあったので調べてみました。


残念ながら、番組内で「提供」としての紹介はなかったのですが、

放送されていたCMを全てあげてみると



キリン、花王、NTT、資生堂、サッポロビール

アフラック、ポーラ、アサヒビール、カネボウ

ブリジストン、ニッサン、サンキョー、ワコール

KOSE、ハウス、レオパレス、パナソニック、トヨタ

味の素



これだけ多種多様なスポンサーがついていたようです。

残念ながら、これぞ医療関係というような会社は

ないようですね・・・


んー、やたらビールのCMが多かった気がしましたが、

私はもともとお酒飲まないですし。



まぁ、番組への抗議メールはしておきましたから、

来週の番組内で謝罪するか見物ですね。


どうせ、マスゴミに

謝罪

なんて言葉はないんでしょけど。
先日、噂の東京マガジンという番組のことを取り上げました。

その中で、バカ司会者である森本毅郎という人間が

どれだけ下らない発言をしていたか、ということを

ここに示したいと思います。


まず、冒頭にて


 救急車を呼んでも なかなか搬送先が決まらない「たらい回し」

これが全国で相次いで社会問題になってるわけですけど

いったいなぜこんなことが起きてるのか、そこにはいろんな背景が

あるそうなんですが、今回は救急医療について取り上げたいと思います
 



 


いまだに「たらい回し」という言葉を使ってしまう、

不勉強な司会者です。

この時点で、番組の程度が知れてしまいます。


そして、長野県にある佐久総合病院というところが紹介されます。

ここは600床、医師200名で24時間救急外来をやっており

なんでも医療連携室長とかいう人間が言うには、

「この地域では当院がありますので、たらい回しは一切ありません」

とのこと。医療関係者まで「たらい回し」って言っちゃったよ・・・

で、36時間連続勤務している救急医なんかも紹介されるわけですが、

VTRが終わって、司会者の発言は


 この病院がすごいなと思うのは 相当無理がきてるわけじゃない、

それでも受け入れようっていうね 基本的な姿勢がゆるがないっていうね

とにかく受け入れよう 受け入れようとしている病院ね そこがやっぱり

すばらしいね
 



はぁ、まるで現実がわかっていません。36時間連続勤務している医師の

労働基準法違反だとか、過労死のリスクだとか、診療の質の低下とか

そんなものは一切関係ないのです。

十分な診療ができない可能性が合ったとしても、

ただただ受け入れればいいのです。

その結果、悪い結果になって訴訟が起こされることなんて

微塵も想像していないのでしょうね。

この司会者、ちゃんと日々のニュースを見ているんでしょうか。


あぁ、「ちゃんと」マスゴミに洗脳されているから、悪い結果は

すべて医師の責任だと思っているのか・・・



続いて、この佐久総合病院が最近急に患者が増えてきたことを受けて

近隣の病院の勤務医が減少し、患者のしわ寄せが来ている、と

紹介されます。それを受けての司会者のコメント・・・



 つまりお医者さん不足ってのが一つ大きな原因なの

だけどさ 佐久総合病院はあんまりお医者さんが減らないんでしょ

ほかの病院はなんでへっちゃうの
 



それに対して、過酷な労働から逃げ出した勤務医が開業していることに

触れられます。

すると、司会者は・・・


  それもどうなのかね 単なる医師不足じゃなくてお医者さんが

まぁいってみればキツイから辞めるとか 儲からないから辞めるとか って

去っちゃうってことでしょ。 お医者さんのモラルの問題もあるんだよ ねぇ
 



でました、バカを象徴する発言。36時間連続でもかまわず

働き続けてください、それが医者のモラルです・・・


続けて


 佐久総合病院は割りのいい病院なの?待遇がいいの? 


もはや、この司会者には医師として働く基準が

「割りのよさ」「待遇のよさ」しか眼中にありません。

このバカな質問に対しては、佐久総合病院には研修医が多く集まるんだ、という

コメントがありました。それに対して、司会者は




 だから、(他の病院も)そういう病院になればいいわけじゃない

逆にいえばねぇ
 



なにを逆に言っているのか分かりませんが、

聡明な司会者が画期的な解決法を述べてくれましたね。

研修医さえ集まれば、問題は全て解決するみたいです。


で、この後に最悪なコメントが・・・

競馬のことしか頭にない井崎脩五郎とかいうバカな老人が


 医者育てるために助成金ってかたちで大学に

お金いってるでしょ あれ税金なんで 医者は卒業したあと勝手に

そんなすぐやめて自分で開業するようなことがないような縛りが

あって当然だよ。すごい大金いってますからね、大学に
 



でました、都市伝説。医師一人当たり1億円かかってるって噂ですかね。

あぁ、「噂の」東京マガジンだから、この程度でいいのか。


で、ギャンブル狂いの老人に触発されたのか、森本も

調子に乗ります。


 開業医なんて結構ヒマしてる人いるよねぇ。ゴルフ場でよく会うだろ。 

ここで、取ってつけたような観客席の爆笑の声が入りますが

こっちはクスッとも笑えません。


次のインタビューでは、救急医学会の理事とか、偉い先生が

「救急医という限りある資源を無駄使いしてはいけない。

今の医療の問題は、結果が悪ければ訴えられることだ。

これを避けるには、診ない という選択肢しかない」

と発言されていましたが、司会者の耳は高齢のために

難聴になっているようで、まるで通じていません。



 患者からすれば救急車にまず乗りました。

で、救急車のほうから連絡すると、うちは今専門医がいない と

言って、もうそこには行かれないから他へ回されると。

で、事件になったのはもう30箇所くらいになったわけだけど
 



番組構成者は何を考えているんでしょう。まるでインタビューと

司会者のコメントがつながっていません。こんな老人に司会をさせて

おいていいのでしょうか。


次に紹介されたのは土浦共同病院というところ。ここの救急外来では

この10年近くの間に、救急患者が3万人から5万人へ増えたこと。

2次・3次救急患者は変化がないのに、1次救急患者だけが

増え続けていることが、グラフで示されました。

それを受けて、馬が好きなだけの老人は、核家族化で

不安なお母さんに助言をする高齢者がいなくなった、と

なげいていました。

それに対する司会者のコメントが、




 僕はね、病院のコンビニ化というのは抵抗があるね。

そりゃだってねぇ、今は働き方が24時間、夜働く人もいる、

昼間遅くまで働く人もいるから、病院に昼間行こうったって

行かれない人もいるわけよ。

ところが夜間にどれだけ病院が開いてるかって言ったら

救急しかあいてないってケースがほとんどでしょ。

そうするとね、そりゃ重病じゃなくたって病院に行かれる

場所ってのは救急しかなくなるわけよ、行かざるを得ないんじゃないの。

病院は夜やってもいないでね、救急に来るのはみんなコンビニ化だって

いうのは言い過ぎだと思うよ。
 



はぁ、こういう輩がいるから救急医療が崩壊しているんですよ。

それが全くわかっていない。重病じゃないのに夜中病院に行って

そのせいで、医者が36時間連続勤務している、その現状を何とも

思わないわけですか。それを「生活スタイルの変化」で片付けて

しまうんですか。この司会者には、圧倒的に医師数が不足している、

という視点が完全に欠落しているようです。

なぜ、他人の仕事を優先させるために、医師が徹夜で働かなければ

ならないんですか。



そして、この司会者のバカ発言を真に受けて、隣に座っている

小島奈津子というバカ女が


 むしろコンビニ化してほしいですよね 


で、森本は



 なんでコンビニが受けるかっていえば、便利だから受けるんだよ。

だけど病院は昔っから変わらず昼間しかなくて、初診なんて午前中しか

受け付けないでしょ。こんなのに対応できる人間なんて限られてんだよ 



誰か、バカにつける薬をください。

なぜ、コンビニが受けるように病院を変えなくてはいけないんですか。

病院には入院患者もいて、午後はその検査や手術があるから

初診なんて受けられない、って事情がわからないんですか。

そもそも、初診でいきなり大きな病院に来ること自体、

間違っているのがわからないんですか。


まぁ、いいでしょう。この森本とかいう人間が入院した

病院では、主治医が外来の風邪患者の対応に追われて、

自分の治療に支障をきたしても、文句を言わないのでしょう。



で、他の出演者が、生活のスタイルが変わってきている、という

発言をしていると、それを遮るようにして、この森本は


 変わってないんだよ 病院は!! 


はぁ、アナタの頭の中身が「お変わりに」なってるんじゃないですかね。



つづいて、番組内では東京ERというのが取り上げられます。

それに対しての、森本のコメント・・・


つまり日本の場合は、専門医が軸になってみるわけでしょ。

本来は幅広く見られるお医者さんてのを、独自に育てるっていうかね

そういう人たちを養成するっていうのと、

(アメリカのERは)ちょっと違うんだよね

でも行政がそういうものに目を向けたってのは決して悪いことでは

ないと思うんですよ。

東京都全部を網羅するERを都がやるってわけには、なかなかいかないから

そういうものと民間が上手く呼応してればいいのに、なかなかお互いが

接点を見出だしていない。

ともに手を携えてってことに どうもなってないんじゃない?
 



まぁ、ここでの発言は特に問題ないですかね。

終盤にきて、やっと落ち着いたのかな、と思っていたのですが・・・




年配の人や小さいお子さんをもっている人ってのは、

1番中心にもっている不安てのは夜なんだよね。

また何故か子供さんってのは夜具合が悪くなるんだよな。

だから夜子供が具合悪くなったときに、重症か軽症かなんてことを

考えてる暇は親にはないんじゃないか。

町医者も最近はなかなか夜はみてくれない。

たずねていってもいない。そういうケースが多いわけじゃない。

昼間だって町医者にいっても、ちょっとややこしいと病院いったほうが

いいよと、病院に投げられるケースもあるわけよ
  



もう何が言いたいのか分かりません、この人は。

開業医は夜も眠るな、難しい症例でも、全部開業医のところで

解決しろ。


つまり、この森本が考えているのは、患者が治療を受ける場所と

時間は全て患者が決めるんだ。

夜中に総合病院で風邪を診てもらいたかったら、それに対応しなければ

いけないし、脳出血で開業医にかかったら、開業のところで

全部治療しなければならないんだ、と・・・



で、番組もまとめに入り、他のコメンテーターが


「森本さんおっしゃるのも、医者がだらけてるということではなくて」


といったところで、あろうことか、この森本は


 「そう」 


と、相槌を入れたのです。あれだけ、開業する医者には

モラルがない、とか、ゴルフ場に来てることを非難しておきながら

何を言ってるんですか。ほんの数分前の自らの発言も

覚えてないんでしょうか。

そして、他のコメンテーターが、抜本的に日本の医療そのものが

時代にあってない、と発言すると、森本は抜け抜けと、



そう、僕はそうだと思うね。なにをもって重病だというのか

これはお医者さんはわかるかもしれないけど、患者は自分たちでは

判断できないわけじゃない。やっぱりなんでもないのに病院には

いかないじゃない。どこか恐かったり気になったりするから

病院を頼るわけで。それをコンビニ化して安易に来るって拒否される

社会って、やっぱり僕は不健全だと思うんだよね。
 



あなたの思考が一番「不健全」です。



心配だからっていって診てもらえる社会じゃなきゃね。

何のための医療かって僕は思うね
。 



何のための医療か?世界最高レベルの医療を世界最低レベルの

医療費で実現しているのに「何のための」だと??

これほど、医師を侮辱した発言はありません。

この森本という人間だけは、応召義務に違反したとしても

診療拒否するべきです。



今の生活のスタイルと全く病院のシステムってのはあってないなぁ。

それをずって続けながらね、困った困った疲れた疲れたって

言われても困っちゃうよね



なんですか、この軽い発言は。

ヒトが36時間連続でヘトヘトになるまで必死で働いているのに、

その人間の気持ちが「困った困った、疲れた疲れた」???

そんな事言われても「困っちゃう」???

なんなんですか、この低レベルな人間は。

こんな小学生レベルの頭で、よくテレビ番組の司会者が

つとまりますね。

皆さんは、噂の東京マガジンという番組をご存知でしょうか。

今日、たまたまこの番組を見たのですが・・・

というよりも、番組欄を見て絶句したのです。


 「たらい回し!救急病院過酷な現場…医師不眠36時間」 


いまだに「たらい回し」という言葉を使っているんですね。

一昔前に、新聞などのマスゴミが

「妊婦たらい回し」などという表現をしていましたが、

医師からの抗議を受けたせいか、最近ではあまり

「たらい回し」という表現をしなくなったな、と思っていたところです。


ところが、この番組では番組表だけならず、番組内でも平然と


「たらい回し」


という言葉を連呼していました。





次に出てくるのは、実際に番組内であった発言です。



地域の医療崩壊が進んでいる原因の一つとして、勤務医が開業に

逃げている現状を受けて・・・


森本毅郎とかいう司会者は

「割に合わないからって、開業に逃げるのはどうなの?

結局、医療崩壊の原因って医者のモラルの問題もあるんでしょ」




そうですか・・・

救急医が36時間連続で働いていると番組内で取り上げて

おきながら、勤務医を辞める医師はモラルがない、と

おっしゃるわけですか。

医者のモラルは過労死することのようですね。



「医者の中でも忙しい人とそうでない人の差が激しいんだよ。

ゴルフ場に行けば、結構医者がいるじゃない」



そして、ゴルフ場に行くヒマもなく働かなければ

ならないわけですね。1日も休まず働くことが

医者のモラルなようですね。

まぁ、マスゴミに飼いならされている無能な司会者には

ゴルフ場に行く暇もあるのでしょう。


「病院のコンビニ化って言葉は嫌いだね。共働きで

日中受診できない人間もいるんだから、病院は夜やってて

当然だろ。」



・・・もう言葉もありません。

そして、隣に座っているだけの小島奈津子とかいう女は



「むしろ、病院もコンビニ化してほしいですよね」


なんですか、このバカ女は。


「子どもが夜中ぐったりしていたら、病院に連れていきますよね」


本当に夜間病院に来る子どもは「ぐったり」なんてしていません。

ただただ「発熱」しているだけです。「咳」が出ているだけです。

たったそれだけのことで受診しているんですよ。


さらに、バカ司会者は続けます。


「町医者(開業医のことでしょうね)は、夜行っても

診てくれない。昼間行っても、ちょっとややこしいと

病院行ってくださいといって、投げ出される」


これが60年以上も生きてきた人間の言うことですか。

開業医は夜もゆっくり休めないんですか。

詳しい検査や治療が必要な患者を総合病院に紹介することが

そんなに不満なんですか・・・呆れて何もいえません・・・





そして、井崎脩五郎というコメンテーターは

「大学病院とかって結構な額の税金がつぎ込まれてるでしょ。

税金のおかげで医師になったんだから、辛いから開業とか

そんな勝手はダメ。ちゃんと制限しないと」



はぁ、井崎脩五郎とかいう人間は偉そうな顔をして

コメントしていましたが、調べてみると単なる

競馬予想する人間でした。こんなギャンブル好きなだけの

低脳な人間がなにを偉そうなことを言っているんでしょうか。

そもそも、医師を養成するのに大金がつぎ込まれている、と

いうような都市伝説を信じ込んでいる時点で、いかに

頭の悪い人間かがわかります。



そのあとも、バカ司会者は病院が24時間やってないのは

おかしい、と発言していましたが、司会者達とは対面して

座っているコメンテーターの一人が、ボソッと

「病院の先生も休まないといけないですしね」

と発言していました。

番組を通して感じたのですが、医者叩きに躍起になっているのは

司会者と隣りのバカ女と馬オトコだけで、

対面して座っているコメンテーターたちは、医者も大変だという

雰囲気でした。

しかし、バカ司会者が周りの声を掻き消すように、大きな声で

自分の発言を押し通すものだから、番組自体が医者叩き一色のような

感じになっていました・・・


また、いろいろな医師にインタビューをしているのに、その発言が

全く参考にされていないことにも驚きました。

日本救急医学会の理事の方が



医師という有限の資源をうまく使わないといけない



と話しているのに、わざわざインタビューしているのに、

バカ司会者やバカ女は、24時間365日いつでも

何か少しでも困れば病院に行くんだ、それができない

社会は不健全だ、とまで言っていました。


きっと、番組を見ていた医師全員が突っ込んだでしょうね。


「お前のその思考のほうが、よっぽど不健全だ」


とね。





どうも最近コメントを頂く件数が増えてきました。

というのも、そのほとんどがアダルトサイトから・・・


書き込みしたIPアドレスを拒否しているのですが、

毎回違うIPアドレスから書き込まれています。


懲りないもんですねぇ。

公開前に消去しているから、他の方の目には全く入らないように

なっているのに、何を目的に書き込んでくれているのでしょうか。


とりあえず、そういった迷惑コメント対策として、

コメント画像認証というのがあるようなので、それを

取り入れようと思います。


どうやら、いちいちコメントを書き込んでいるのではなく、

自動的に書き込むようなプログラミングを使っているようで、

それに対しては、この画像認証というのが有効な様子。


普通に書き込んでくださっている方々には、少々お手数を

おかけいたしますが、よろしくお願いします。



同じように、不必要なコメント書き込みで困っている方は

下のサイトから、画像認証を取り入れてみてはどうですか。



コメント画像認証の利用方法

http://blog.ameba.jp/ucs/blog/bloginfoinput.do

画面にて、「コメント画像認証」の項目で「画像認証する」を選択して

保存する。

久しぶりに、QOMLについて書きたい、と思います。

QOML=quality of my life


患者の生活を第一に考えるのではなく、医師自身の生活も

大事にしましょう。


こんなことを書くと、一昔前の奴隷研修医を経験してきた医師や

それが当然だと洗脳されている若い医師が、文句を言ってきそうですが。


少なくとも、一昔前のようにパターナリズムが通用しなくなっている現状で

奴隷にたいする見返りは、

10人中5人が感謝、4人が治して当然、そして最後の1人が


訴訟


というものになっています。

まぁ、実際の比率なんてのはわからないですし、1割が

訴訟って言うのも言いすぎではありますが、少なくとも

今の研修医の中で、そういった「訴訟」と「自分自身の生活」を

ちゃんと考えている人間にとっては、


10人中9人が治して当たり前

10人中9人が訴訟というナイフを隠し持っていて

結果に不満があれば、10人中10人が訴訟を起こす

そして、運が悪ければ


逮捕


される。

そう思っているのです。


そんな現状で、ナイフを隠し持っている患者のために

自分自身の生活を犠牲にしろ、と言われても、虚しく

聞こえてしまいます。



そんなこんなで、少なくとも多数の科を「たらい回し」にされる

初期研修の間は、奴隷研修を受けても実りが少なく、QOMLを

重視したほうがいいのではないか、と思っていますし、

そういう基準で選んだ今の病院が、それほど誤った選択肢では

なかったな、と考えています。


ただ一つ、誤算だったのは、当直という名の夜勤だけです。

これほど、睡眠時間を削って「プライマリ」という名の「コンビニ」業務を

行うことが辛いことだとは思いませんでした。


3次救急がやりたい、って言うわけではありませんが、

夜中2時にたたき起こされて、


2週間前から調子の悪い風邪患者の相手をする


のと、


心配停止状態で運び込まれてきた患者の相手をする


のでは、疲れ具合が違います。

正直、前者なら10分もせずに診療が終わって、また睡眠することが

できますが、イライラした気持ちは到底おさまりません。翌日どころか、

二度と救急外来なんてやりたくない、というトラウマにさえなってしまいます。

後者であれば、下手をすれば1時間、2時間と働かなければなりません。

確かに睡眠時間が削られるのは痛いですが、当然イライラした気持ちなんて

起こりませんし、トラウマにもならないでしょう。助かる可能性は低いですが、

それでも助かれば、まだこちらも救われます。



そういうわけで、働き始めるまでは、夜勤中に軽い患者しか来ない病院が

QOMLの高い病院だ、と思っていましたが、決してそうではないのです。

3次救急は論外ですが、2次救急でも出来るだけ救外患者の少ない病院を

選ばなければならなかったのです・・・

私は、その点だけ失敗してしまいました。


地域の基幹病院に寄生するように存在している、ナンバー2の病院では

まだまだ甘かったのです。

ちゃんと探して、ナンバー3、ナンバー4の病院にしなければならなかった。

今では、それをものすごく後悔しております。



たしか、以前に

「北国QOML研修医」先生にもコメントを頂いたのですが、

やはりナンバー3、4の病院のほうがQOMLは断然高いようです。



全国の研修医の皆さん

この病院がナンバー3,4の病院だよ、というのをご存知でしたら

教えていただけませんか?

このブログを読んでいる学生さんのためにも、そういう情報は

必要だと思うのです。全く見ず知らずの土地の基幹病院やナンバー3の

病院なんて、わかりにくいですからね。



先日、脳性まひに関する記事を書いたのですが、これに対する

コメントで、日本医療機能評価機構というところが、

脳性まひに対する補償制度を提案しているんだ、ということを

教えていただきました。


恥ずかしながら、日本医療機能評価機構という機構を

全く知らなかったため、今回は少し調べてみました。


なんでも、産科医療補償制度運営組織準備委員会というものが

あり、去年から月1回のペースで委員会を開いているようです。


そして、委員長・委員長代理を筆頭に19名の委員と、

4名のオブザーバーから構成されています。



まず、委員長は

近藤 純五郎という


近藤社会保障法律事務所


の人間。聞いたこともない人なので、ヤフーで

調べてみると、最初に出てきたホームページが



http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=519


ろくなことが書いてありませんね、この人について・・・

少なくとも、法学部出身で厚労省に入り、典型的な

お役人コースを歩んでいます。もちろん、産科医療は

もとより、医療に関して特別詳しい人ではなさそうです。



そして、委員長代理は河北博文という人。なんとなく

聞いたことがある人だと思ったら、河北総合病院の

理事長でした。その経歴もすごいものです。


慶応医学部に卒業して、そのあといきなりアメリカの

ビジネススクールを終了しています。

河北総合病院自体が1928年設立のようですから、

この方はハナから、医師としてではなく、経営者として

働くつもりだったようですね。そのあとは、なぜか

病理学で博士課程を修了し、卒後10年目には

河北総合病院の理事長に就任しておられます。

まぁ、華々しい経歴の持ち主ですね。

理事長同様、産科はもちろん医療の現場で働いたことなど

ほとんどない方であることに変わりはありませんが・・・



以下、委員の方々を見てみますと、19名中3名が

法律事務所の人間、大手保険会社の人間が2名、

医事評論家??とか言う人が1名、マスゴミの人間が1名と

ろくな人間はいないようです。

おまけに、


患者本位の医療を確立する連絡会


とかいう、名前を聞くだけでも虫唾が走りそうな

団体の人間も入っています。

唯一、現場を知っていそうな方は、山口光哉という

立川病院の元診療部長くらいでしょうか。


なんだか、構成メンバーを見ただけでも、現場のことは

何も知らないで机上の空論だけが進んでいきそうな

委員会だということだけは、よくわかりました。



それにしても、まともな現場の人間をほとんど入れず、

なぜ、マスゴミの人間が入っているのでしょう。



マスゴミも法律関係の人間も、医療崩壊の一助を担ってきた

張本人なのに、何をぬけぬけと偉そうなことを言って

いるんでしょう。しかも的外れな提案を・・・



<<時事ドットコムより引用>>

京都市下京区の医療法人財団康生会武田病院で1月、

救急搬送された女性=当時(60)=が入れ歯をのどに

詰まらせているのを見逃し死亡させたとして、京都府警捜査一課と

堀川署は6日、業務上過失致死の疑いで、非常勤の救急医(44)を

書類送検した。容疑を認めているという。

 調べによると、救急医は12月27日、問診など必要な診察をせず、

レントゲンに入れ歯が映っていなかったことから誤飲を見逃し、

女性を肺炎で死亡させた疑い。

 女性は同日、朝食時に入れ歯を詰まらせ、武田病院に運ばれた。

誤飲なしと判断され、帰宅したが、同月31日、路上で倒れ、搬送先の

病院で翌朝死亡した。

<<引用終わり>>


いやいや、京都も終わってますね。

朝食時に入れ歯を喉に詰まらせて運ばれてるんですよね。

それ以上に

「問診など必要な診察」

って、何なんでしょうか。

残念ながら、私には思いつきません。


とりあえず、レントゲン撮って、何もうつってなければ

バイタルくらいしか判断材料がないと思うんですが・・・



せいぜい、患者さんの訴えとしては

「間違えて入れ歯を飲んでしまった」

くらいでしょうね。

まさか、気管のほうに入ったなんて言わないでしょうし。

ひょっとして、ものすごく咳き込んでいたんですかね、

この患者さんは。

たしかに、前日まで全く健康だったのに、入れ歯を飲み込んで

しまった直後から咳が激しくなったのであれば、気管に

入ったことも想定しないといけないんでしょうけど、

救急医が誤嚥なし、と判断したくらいだから、それほど

咳はひどくなかったんじゃないのかな。

それに、入れ歯みたいに大きなものを誤嚥してしまうような

レベルなら、日頃から食物も誤嚥していた可能性も

あると思いますし。




まぁ、CTを撮っていれば、見つけられたのかもしれませんが、

そんなことを言い出していたら、医療そのものが成り立たなくなります。

あのとき違う検査をしていれば・・・

あのとき違う薬を使っていれば・・・

もう、後だしジャンケンにはウンザリです。




ちなみに、この武田病院は救急車受入数が、


年間5500件


だそうです。

私の病院とは比べ物にならないくらいの数ですから、想像も

つきませんが、この書類送検されて44歳の救急医は


非常勤


ですからね・・・


患者が運ばれたのは、12月27日ですから、平日の木曜日です。

朝食後に運ばれたのですから、午前中には運ばれていたでしょう。

平日午前中に、病院に運ばれてきた患者を診る医者が

非常勤って・・・

どれだけ無理をしているんでしょうか。


もうマッチングで武田病院に決まった学生もいるんでしょうけど、

どういう心境なんでしょうか。

マスゴミに踊らされて、

「私なら、入れ歯を見逃すことなんて絶対しない」

とでも思うんでしょうか。

また、武田病院では異物誤飲の可能性が少しでもある患者には

全例CTを撮るようになるのでしょうか。

確実に医療費増大しますよね・・・



全例CTを撮るのではなく、異物誤飲の可能性が極めて高い患者にだけ

CTを撮ればいいんですよね。

そして、可能性が低い、と判断しても、それが外れてしまえば

この非常勤医師のように書類送検されるんですよね。

つまり、可能性が低い、ではなくて、可能性がゼロだと言い切れる医者だけが

生き残れるわけです。


そりゃ、医者もいなくなるわ・・・

みなさんは、「主治医が見つかる診療所」という番組を見たことが

ありますか?

なんでも、テレビ東京で放映されているのですが、恥ずかしながら

私は見たことがありません。

家に帰って、ゆっくりくつろいでいるときまで、医療の話を聞きたくない、

というのが本音です。

ですから、白い巨塔も見たことがありませんし、ブラックジャックによろしくも

見たことがありません。医龍も見たことがないですし、

ブラックジャックの漫画を読んだこともありません。

(漫画は関係ないけど・・・)


そんなわけで、テレビ東京の番組に出演されているそうです、

この

森 智恵子

という女医さんは。


簡単に略歴を紹介させていただきますと、


久留米大学を卒業後、4年間は同大学の大学院で研究。

その後、7年間は産婦人科医として勤務し、産婦人科専門医を取得。

で、いきなり美容皮膚科に転科して2年間勤めたあとに、精神科の

研修医として勤務中


とのこと。

まぁ、別にどうでもいいんですよ、他人の経歴なんか。


しかし、彼女の発言は聞き流せません。

若い医師へのアドバイスとして、彼女は



「若い医師の中で、当直は嫌だ、なんてとんでもない

なんで、医師という仕事を選んだのか」



「夜中だって急患が出るのは当たり前だし、



女医だったら結婚できない


子供を産めない



なんてことも分かって医者になっているはずだ」


ですと・・・

ブログなら、炎上確実なコメントのオンパレードですね。


こういうのを、最近では


KY


って言うんですよね。いやー、初めてこの言葉を使いました。


下の人間には偉そうなことを言っておきながら、自分が産科研修医の頃は


「下っ端は当直が多く、夜でも休日でも呼び出される。

何度、大声で文句を叫んだか分からない」


ですって・・・

はぁ、自分で自分の言ってる内容がわかってないんですかね、この人は。




そして、女性医師へのコメントとして、


「収入を確保するためには専門医は取りなさい。

若いときなら何でも聞けるけれど、おばさんになってから

研修を希望しても、受け入れるほうも嫌だから。

若いときに専門医を取っていれば、しっかり収入を

確保できます」


・・・えー、ちなみにこの人は、今横浜のほうで

精神科の研修医として働いておられるようですが、

1966年生まれの・・・才のようです。

50歳まではお姉さんで通用するそうです。



それはさておき、将来の計画は


1人で24時間365日働ける病院を開いて、会計も全部自分でやって

救急のお産にも対応する病院を作るそうです。


ぜひ、三重県なり福島県なりに行って、24時間365日働いてください。



ちなみに、元ネタは

e-doctorというサイトの

「あの人に聴く」というコーナーからです。



一言、突っ込ませてください。


誰に聴いとんねん・・・
なんだかんだと不満を言いながらも、年が明けてしまいました。

嫌なことも一晩眠れば忘れてしまう性格なので、

今思えば、去年一年間もそれなりに良かった年だったのかな、と

思ったりもします。夜勤を除いては。




さて、みなさんも聞いたことがあるとは思うのですが、


「あの時の苦労を思えば、今の苦労なんて大したことない」


とか言う人がいますよね。私は一切そういうのを

信じてなかったんですよね。

だって、苦労ってのは、その時々の目標に対してするもので

あって、その苦労の中身は毎回違うわけじゃないですか。

なのに、昔の苦労を引き合いに出して、違う苦労を乗り切るなんて

そんな都合のいい話はないだろう、って思ってたんです。


けれど、生まれて初めて、昔の苦労に感謝したのです。

それは、年末に実家に帰省するときのこと。

合計すれば電車に3時間近く乗っていたのですが、年末という

こともあり、相当な混雑でした。当然、座席に座ることなど

一度もできず、ずっと満員電車に立ちっぱなしだったのです。


ところが、この立ちっぱなしが全然つらくない!!!

むしろ

これくらい余裕

って思っている自分がいたんです。



そう、悟りを開いていたのです、私は!!


以前、12時間近い手術を乗り越えた私、何もすることがなく

いつ終るかもわからない状況で、飲まず食わずでたち続けた

あの12時間・・・

それを思えば、たった3時間の満員電車など、何でもないのです。



このとき、私は生まれて初めて


あの時、苦労したから、今を乗り越えられるんだ!!


という充実感のようなものを覚えたのでした。




そして、満員電車を降りたとき、


あー、疲れた。もう乗りたくない・・・


と呟いたのでした。


まだまだ未熟者です・・・
そんなこんなで、先日も当直という名の夜勤をやっておりました。

その日やってきたのは、16歳の女の子。母親同伴での受診です。

母親がついていながら、夜10時に受診。しかも、例に漏れず、

症状は1週間くらい前から・・・


こんなクソ親にだけはならないぞ、と思いながら診察です。

1週間くらい前から風邪っぽくて市販の薬を飲んでいたんだけど、

どうもよくならないから。よくもまぁ、そんな理由で夜10時に

総合病院を受診できたものです。

ここは「救急外来」ですよ、まったく・・・


で、具体的に症状を聞いてみると、吐きっぽかったり、頭痛がしたり、とのこと。

少し医者っぽくなってきた私は、咳や痰、鼻汁、くしゃみがないのか、と

聞いてみたのですが、そういった症状は全くない、とのこと。


風邪じゃないし・・・


16歳女性、しかも母親同伴。

聞きづらいけど、妊娠の可能性を聞いて見たら、口ごもる始末。


はぁ、妊娠検査オーダーです。




で、結果は


妊娠反応陽性



おいおい、オメデトウって言っていいのかい、この状況は。

あきらかにバカ親は不機嫌そうな表情。

挙句の果てには、

市販の風邪薬飲んだのは大丈夫なんですか!!

と、こちらに矛先を向ける始末。



それ、こっちとは関係ないし!!! 


と言えるわけもなく、かといって、薬の影響が全くない、なんて

いえるほどの知識もないため、



飲んじゃったものは仕方ないですからねぇ 



と、お茶を濁しておきました。



それにしても、最近の若者はどうなってるんでしょう。

実は夜勤をし始めてから、これで3人目なんですよね。


未成年
未婚
妊娠判明



ってパターン。

今まで7人くらい妊娠反応検査して、うち3人が陽性です。




ああ、田舎ってのは娯楽がそれくらいしかないのか・・・