リュズタンの公演期間に1度、
劇場まで車で行った日がありました。
その時に本当に偶然に、
「ゴベリンドンの沼」を公演した廃工場の側を通ったので、
思わず寄ってしまいました。
おぼんろが
本当にブレイクしたきっかけの公演
「ゴベリンドンの沼」
たった5人での1ヶ月のロングラン。
まだ無名だったおぼんろ。
最寄り駅から歩いて20分の場所にある廃工場。
そんな場所に誰がくる?
暗転にならないから、
少しでも暗くしようと
屋根に登って天井のガラス窓をダンボールで
塞いだりしてました。
ダンボールを重ねた席にビールのケース。
どんな環境でも、
本当に面白いモノガタリなら、
絶対に人はくる。
時には参加者が数人の日もありました。
それでも、やり続け、
口コミが口コミを呼び、
千秋楽には長蛇の列。
死んでも忘れられない公演です。
その廃工場は
今では取り壊され、
コインパーキングになっています。
開演前に参加者と語り合っちゃうおぼんろが好き。
参加者が語り部のすぐ隣にいて、
一緒にモノガタリを紡ぐおぼんろが好き。
参加者の間を縦横無尽に動き回るおぼんろが好き。
終演後に参加者を送り出すおぼんろが好き。
モノガタリだけじゃなくて
こう言うものを総じて「おぼんろ」
であると思っていたい。
そして、
それらを誇りに思っている。
だから、
いつか、また、
「本当のおぼんろ」をする事ができる日を
望んでいます。
いつになるか、分からないけど、
そのいつかを
待ち望んでいます。