(ホワイトデー企画)~さくらの約束~恋する季節 5 | サンチュカップルに夢中1号店(私たち本当に結婚しました)

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日付が変わり、14日の今日。

朝、目覚めたらめずらしく彼の姿がなく、コーヒーの香りがした。

ダイニングテーブルにはフルーツと共に、昨日彼と作ったバナナマフィン。

そしてテーブルの真ん中に豚の置物?

椅子に座ると、「おはよう」そう言って彼が入れたてのカプチーノを運んでくる。

「HAPPY WHITE DAY♪」

そう、言ってテーブルの上にあった豚の置物を手渡された。

てのひらに乗るくらいのその豚の置物は、桜の花が体にちりばめられ、

よく見れば指輪を入れるケースになっていた。

「サンチュペンからへジョンへってソンムルだよ」

『可愛いわね』

「指輪は俺が買ってあげてって書いてあった」

そう言って笑う彼。ポケットから取り出した指輪をケースにセットする。

銀色のシンプルな指輪。

「お気に召しましたか?お姫様」

『約束、守ったわね』

昨年、ホワイトデーに何ももらえなかったとツイで嫌味を言った私。

「去年は、バレンタインライブをへジョンに捧げたつもりだったんだけどな~。

だからさ、本当はホワイトデーに俺がもらう番だったんだけど。

まあ、十分体で払ってもらったけどね」

そう意地悪く笑って言う彼の顔を見ながら、こみ上げる幸福感をかみしめ、

バナナマフィンにかぶりついた。

「恋する季節」ナオト・インティライミ

香りはラベンダーかミント センチメンタルなクレヨン

シュガーたっぷりのハーブティ ほつれ気味のソファ

芯の切れたホッチキス 魔法じかけの時計

OK 週末はカプチーノ

なおさら気持ちはクレシェンド 寝不足でエトセトラ

幾千の愛のメロディも 足りない この想いが

ざわめきだして キマグレにキラキラ宇宙へと泳ぎだす