(ホワイトデー企画)~さくらの約束~恋する季節 4 | サンチュカップルに夢中1号店(私たち本当に結婚しました)

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3月9日には、彼と一緒にヒョンジュン(マンネ)の韓国初単独ライブを

こっそりとVIPルームで鑑賞し、その日は駆けつけたキュジョン、

ヒョンジュン(マンネ)、その日新曲のティザーが公開になった

ヨンセンと共に、久しぶりに自宅で飲んだ。

翌日10日から彼と私は釜山のホテルに滞在していた。

10日には釜山アクアリウムで彼はサメを克服し、翌日には海に潜っていた。

私は私で彼が潜っている間は釜山の友人と過ごしたり、自由を満喫していた。

『へジョン!ホワイトデーのソンムル』

そう、ダイビングを終えてホテルに戻った彼が、満面の笑みで

差し出した大きなタイのべっこう飴。

すごいわね。と驚いて見せながらも、少しがっかりしていた。

「この飴はすごく高いんだぞ」そういう彼。

ダーツゲームの景品。いったいこれを取るためにいくらつぎ込んだのか。

それで終わりだと思っていたホワイトデーのソンムルが、実は

まだあると知ったのは、昨日。

 

「へジョン、今日はマフィンを作るぞ。」

彼にそう言われて、13日に急きょ始まったお料理教室。

ブルーベリーより、バナナのほうがおいしいと主張する彼に従い、

バレンタインの時と違い、彼は粉を振い、生地をかき混ぜ、

バナナを切り、真剣にバナナマフィンを作る。

『どうしたの?急にマフィンだなんて』

型に入れたマフィンをオーブンに入れて焼いている時にそう聞いた私に

「ブルーベリーマフィンは美味しかったか?」

そう、唐突に聞いた彼。

すぐにブライアンが手作りで持ってきていたマフィンの事だと思い当たる。

「2個もたべていただろう?」『気のせいよ』

マフィンに2度目の手をのばしたのが映っていたのだ。

あの一瞬をよく見ている。

『何・・・・?だからマフィンなの?』

彼の行動の意味に思い当たって、思わず笑ってしまう。

「バナナマフィンのほうが絶対にうまい」

そうムキになる彼が可愛くて。

焼きあがったばかりのマフィンを、味見と言って嬉しそうに頬張る彼。

私には焼きたてを食べさせてくれないらしい。