レポ◆JUNE BRIDE with 中西京介②《ダーリンは芸能人♡LS》イベント | 二次元のカレに逃避中♪

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主に、SNSアプリの乙女ゲームについてのレポ、および携帯恋愛ゲーム《ダーリンは芸能人》(LoveDuetを除く)をベースとした妄想2次小説を書いてます。※PC推奨です
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超々久しぶりのレポです。

たしか、《ダーリンは芸能人♡LastScandal》のラストイベだったかと。

保存しそこなって抜けてるところがあり、当該箇所を補完しているため内容が異なってることがあります。ご了承ください。

 


 

《ダーリンは芸能人♡LastScandal》

ラストイベント

JUNE BRIDE 〜中西京介ver.〜②




◆◇◆◇◆◇◆



「きゃーっ、ついになのね!」

「モモちゃん、しーっ!まだ身近な人にしか話してない事だから」

「あら、ごめんなさい、私としたことが。

 でも大丈夫よ、廊下までは響いてないと思うわ」


京介くんと結婚式の具体的な話を始めてからしばらく経ったある日。

テレビ局での仕事を終えた私は式についてモモちゃんに報告をしていた。


「大まかなところしか決まってないんだけど神社であげようかなって」

「二人とも和装するので素敵だわ。京介くん、紋付がとっても似合いそうだし」

「うん、私もそう思って」

(タキシードもばっちり着こなしそうだけど……)


京介くんの雰囲気には和装がしっくりしそうな気がする。

黒の紋付を着こなす京介くんを想像すると笑みがこぼれてしまった。


「○○ちゃんは白無垢を着て……きっと最高にお似合いの二人になるわ」

「そうかな…でもありがとう!」


モモちゃんの言葉に私は笑顔を返した。



◆◇◆◇◆◇◆



(自分のことのように喜んでくれてありがたいな)


モモちゃんへの報告を終えた後、笑みを浮かべ廊下を移動する私。

けれどもふと気にかかったことを思い出す。


(モモちゃんに言った通り、神社で挙げること以外、具体的なことは決まってないんだよね……)


京介くんは私のライブの準備などで毎日とても忙しく、話をする時間が取れていなかった。


(「大丈夫かな?」って、この前感じてた心配が現実のものになってきているような……)


その時近くのスタジオから『キャーッ』と空気を揺らすような声が聞こえてきた。


(なんだろう……)


そこに AD のポンタさんが通りかかった。


「あ、○○さんお久しぶりっす。

 すごい歓声っすよね。いま wave さんがお客さんを入れてライブ形式の収録をしているみたいっす」


(京介くん、今日この局で収録があるって言ってたけど、観客を呼んでの撮影だったんだ)


「見て行きますか?今ならこっそり後ろから入れるっすよ」

「本当に?

 じゃあお言葉に甘えて……いいですか?」

「もちろんっす」


スタジオにはお客さんがぎっしり入り、ステージに向かって声を上げていた。

その中央では wave の5人が歌を披露していて……。


(わぁ……)


何度見ても、真剣にパフォーマンスをする皆はかっこいい。


(もしかしてこの演出も京介くんがやったのかな?)


そして自然と京介くんに集中する私の視線。


(あんなに素敵な人が私の旦那様になるなんて……)


その時、目があって京介くんが微笑んだ。


「……」

「あ……」


ドキッと脈打つ心臓。

私の前方にいた女の子たちが、その笑顔に叫び声に近い歓声を上げていた。



◆◇◆◇◆◇◆◇◆



ライブが終わった後のスタジオ。

観客は出口へと誘導され、スタッフや関係者が片付けを始めるなか、私は隅に立ったまま動けずにいた


(はぁ…すごかった……)


ライブの興奮が抜けなくて気持ちが落ち着くのを待っていると、横から肩を引き寄せられた。


「わっ!」

「今のライブ、そんなに良かった?」

「京介くん!いつのまに…」


髪を汗で濡らした京介くんはいつも以上に色っぽい。


「いつのまには○○ちゃんの方でしょ?スタジオの隅に可愛い子がいるなーって思ったらフィアンセだったからちょっと驚いた」

(フィアンセって呼ばれるとなんだか照れちゃう……)

「ご、ごめんね。急にお邪魔しちゃって」


すると京介くんはふっと目を細めた。


「なんで謝るの。○○ちゃんが見てるって分かってから余計やる気が出て、いいステージになったんだけど」

「京介くん……。

 すごくいい演出だった。動きを変更してたりしたよね?途中、メンバーの立ち位置を変えたりもして」

「気付いてくれたんだ」

「もちろんだよ」


京介くんは嬉しそうに唇に弧を描きながら髪の毛をかきあげる。

微笑み合っていると大きなため息が聞こえてきた。


「あのー、ここスタジオなんですけどー。二人きりの世界に入るのは家でしてくれないかなぁー」

「あ、みんな……」


横を見ると wave のメンバーが勢ぞろいしていた。


「お疲れ様です!素敵なステージで興奮しました」

「ありがとう。

 ○○ちゃんもここで仕事だったのかな」

「はい、そうなんです」

「……結婚式の予定、決まったって聞いた。

 おめでとう」

「あ……ありがとう!」


京介くんから聞いているのか、みんな笑みを浮かべてくれている。


「でも式の話が出てくると本当に京介のものになっちゃうんだなって実感が湧いてくるよね。僕らもそうだったけど翔なんかショックで泣いちゃってさ」

「な、泣いてなんかない!

 ただ、ちょっとびっくりして言葉が出てこなくなっただけだよ!」

「今更驚くこともないでしょ。俺と○○ちゃんが結ばれるのはずっと前から決まってたことだし?」


京介くんは口端をあげると私の腰をぐっと引き寄せた。


「ちょっと、京介くん!」

「突っ込むのもバカらしくなるくらい見せつけてくれるよね〜。『あの京介』がさ」

「『あの京介』ってなんだよ」


京介くんが軽く笑ったところで wave の関係者が近づいてきた。


「京介、次の仕事のことだけど」

「そうだ、俺、この後仕事入ってるんだった」


京介くんは私の体から手を離す。


「今日も遅くなるかもしれない……。先に寝てていいからね」


うなずく私と wave のメンバーに笑みを残して去っていく京介くん。


「ね、ね、○○ちゃんのアニバーサリーライブの演出、京介がやるんだよね?俺たちも見に行こうと思ってるんだけど」

「そうなの?ありがとう!」

「それについて、俺たちで考えていることがあるんだ」

「考えていること?」


私が首をかしげると亮太くんがニヤリと笑い、耳打ちで教えてくれる。


「えっとね」


それは京介くんには内緒の wave からのサプライズ計画だった。


「もちろん、私も賛成です」

「よかった。詳しいことは俺たちで詰めるね」

「よろしくお願いします」

「でもさ、京介、いつにも増して忙しそうだよねー。今日も一人、これから仕事なわけだし」

「そうだな、○○ちゃんとのライブの演出とか、すごく楽しそうに打ち込んでる雰囲気は伝わってくるんだけど……」

「神前式でやることは聞いたけどそれ以外は決まってない感じだった……」

「それは……」

(さっき、私も気にしていたこと……)


言葉を詰まらせる私を見て皆は顔を見合わせる。


「京介は京介なりに考えているんじゃないかな。ただ、一つのことに没頭すると周りが見えなくなるタイプと言うか……」

「そうそう意外とそうなんだよね。忘れてるわけじゃないんだけどさ」

「うん、そうだね」

(京介くん、やっぱり今は仕事で精一杯なんだろうな……。結婚式については、私ももっと考えなきゃ……!)


そんな思いが頭に浮かぶのだった。



〜 to be continued 〜