呉式太極拳快架クラスの開講に際して | 健康・護身のために太極拳を始めよう

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太極拳は、リラックスによるストレス解消、血行改善、膝・腰強化、病気予防などの健康促進効果以外に、小さな力で大きな力に勝つような護身効果もある。ここでは、中国の伝統太極拳の一種である呉式太極拳の誕生、発展およびその式(慢拳・快拳・剣・推手)を紹介する。



 呉式太極拳快架は慢架誕生前に呉鑑泉氏等が修行に用いた伝統武術套路で、慢架套路の原型でもあります。慢架誕生後、極僅かな範囲でしか伝授されませんでした。1980年代以降は上海鑑泉太極拳社の馬岳梁氏が入室弟子に限って伝授し始め、その後少しずつ世に知れるようになりました。

 快架は身体の鍛錬と発勁練習を表裏とし、攻防を顕著に表し、慢架動作の用法への理解にも寄与します。慢架と快架は同じ内容ではありながら、慢架套路一通り30分に対し、快架は5~6分で終わります。心→意→気→勁をより迅速に求める修行でもありますが、「剛柔相濟」、「快慢相間」の太極勁が少林拳等の拳法と一線を画します。

 筆者は馬岳梁氏の入室弟子で4代目伝承者である故・張金貴氏よりこの快架を伝授され、今回は初めての公開となります。当面は日曜日の午後、月2回、2022年5月からを予定しており、興味のある方は、minye01@me.com にてお問い合わせ下さい。



張金貴老師の自宅にて


張金貴老師の自宅前