らーめん 改 @台東区 ~「全部入り貝塩そば」 | としくんの「ぶらぶラーメン日記」

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らーめん  
台東区 (蔵前)


【注文】 全部入り貝塩らーめん
【価格】 1050円(全部入り300円含む)

[訪問時期] 2016年2月上旬(平日) 昼
[店内状況] 開店待ち4番目、後客多数
[注文方法] 券売機にて
[味] 魚貝/清湯/塩
[麺] 手揉み太縮れ麺(150g位)
[具] チャーシュー、筍、ワカメ、味玉、三つ葉



話題の新店に行ってみました。
「いつ樹」その系列店のご出身とのことで、ワンスープで開業した渾身の貝出汁が脚光を浴びてます。
この日は開店直前で4番目、開店時11名、11時半の退店時には中外8名待ちの人気振り。




開店後両替をお願いしてる間に、すぐ後の爺が先買いして奥の席にちゃっかり・・・スタッフも気にしてないし、オマケに4杯作りなので2ロット目に降格しましたわ。キブンワリ~



店主さんが太麺を4玉、丹念に手揉みして麺茹でデポへ投入した後は、奥様との共同作業でらーめん作りが進みます。
香味油と盛り付けを担当される奥様の手付きがまだ多少ぎこちなく、頑張れ~と応援したくなりますよ。
20分近く待ってのご対麺。




スープ
卓上の案内によれば、大量の貝出汁と煮干しをメインに、数種の乾物や丁寧に炊き出した動物系スープをブレンドしたものとのこと。
貝特有の白味がかかった半濁清湯で、出汁の強さが一目瞭然ですね。

で、その予測を上回る貝の強さに、一瞬むせびそうになりますよ。
メインはアサリっぽいのですが、そんな単純な出汁感ではありません。
複数の貝出汁と煮干し、昆布等の魚介が複雑に入り組んだ旨味が、ジンジンと突き上げてくる感じで、動物系は下支え程度に魚貝を際立たせる役割。
これほどワイルドで苦味すら感じる潮汁風スープは、確かに好みが分かれるところかも知れませんね。
貝好きな自分としては勿論余裕で好みの部類なんですが、塩ダレの強さに徐々に全体が重たくなっていく印象。
そのあたり、やや改善の余地を感じます。




自家製の太麺で、直前の手揉みによって平打ちっぽい扁平さと縮れを演出してますね。
良く見ると全粒粉っぽい斑点があり、国産小麦の風味が満載。
硬めな茹で加減も手伝って、プリップリ、ゴワゴワ、そしてモッチリな食感。
清湯スープには常識はずれなこの太麺が、貝出汁と塩気を十分にまとって来ます。
逆に言えば、この麺と互角にわたり合うスープの強さが凄いですね。
麺量は150gかやや多め程度でしょう。




チャーシュー、筍、ワカメ、味玉、三つ葉。
他に微塵に刻まれた薬味が浮かびますが、これは三つ葉の茎か何かでしょう。

チャーシューは肉肉しい肩ロースのレア仕上げが、大小取り混ぜて5枚。
これだけあると、しっとりレアな肉感を楽しんだり、スープで暖めて増した歯応えと肉汁ジュワ~を楽しんだりと、かなり堪能できますよ。
丼の淵に乗った脂身は見た目ほどくどくは感じませんが、ちょっと尻込みする人もいるでしょう。




メンマ代わりの
軟らかい若竹煮は味付けも薄めで美味しいし、ビジュアル的にもプレミア感がありますね。
ワカメはこの潮汁風スープには合ってるし、味玉の半熟具合もジャストかな。
「全部入り」はチャーシュー3枚と味玉追加で300円・・・まあそんな値ごろ感でしょうか。




■ 感想など
これは話題になる訳ですね。
魚貝が織り成す複雑で強いスープも合わせるボコボコ太麺も、当店ならではのオンリーワンなスペック。
もっとシンプルにとかやり過ぎとかの意見もあると思いますが、当店の存在感を示すフラッグシップな一杯として十分に有りでしょう。
個人的には強めの塩気は負のシナジーを生んでる様な気がして、このあたりは修正を検討してもらいたいところ。
若干の調節で印象がガラッと変わり、スコア的にも化けそうな予感がします。
今週あたりから?始まるとの「煮干ラーメン」も、次回狙ってみたいです。

ご馳走さまでした~