今日で療養生活も終わり
疲れきっていた身体もすっきりして、頭の中もたくさん整理できた気がする
療養中は、重松清さんの本をひたすら読んだ。「とんび」という父親と息子の物語りをテレビで見たことがきっかけで、この人の作品を読みつづけている
『流星ワゴン』『青い鳥』『きみ去りしのち』『再会』『ナイフ』『十字架』
学校を舞台にしていじめと闘う少年少女とその家族や、後ろめたさや哀しみを背負い続ける運命と命の尊さなどが描かれていることが多いのかなたまたまそういう本を手にとっていただけかもしれないけれど
重松さんの本の魅力は、いくつもある
いじめられている子を見殺しにしている側や、大切な人を失って、立ち直ることが出来ずにもがいて生きている側を描いていて…どちらかと言えば、脇役になりそうな人たちが主役なのだ
苦しみや哀しみを背負った時に、どう考え、どう苦しみ、どう歩んでいけばよいのか…重みや深さを考えさせられる。
けれど、本を読んでいて決して暗くはならなかった。人物像が面白い
主人公の父親は、どこか頼りなくて、優柔不断で、やろうとしては思い止まる時の心の声が面白かったりする
また、『青い鳥』に登場する主人公は、吃音で顔が真っ赤になる国語の先生。子供から「どもり」と馬鹿にされたり、何言っているか分からない!と反抗されるけれど、一人ぼっちの生徒の傍にいて、一人ぼっちにはさせない。しゃべるのが苦手だから、《大切なこと》しか言わない。重松さんが描く人物で1番好きだった。
話があっちゃこっちゃしちゃったけれど
重松さんの本の魅力…
いろいろなことが特に中学生だった自分と重なった。人それぞれ背負っているものの大小はあっても、簡単には下ろせないからこそ、少しずつ前に進んでいると教えてくれた
自分の欠点は、こんな見方もあるんだなってちょっと安心したし、自分のいいところは、こうやって感じてもらえてたらいいなって温かくなった
「要領が悪くて融通が効かないユウちゃんだから、なやんだすえに決めたことは、さらりと出した答えよりずっと重くて大切だ」(『再会』の第3話・永遠より)この文章は、私に言ってくれているのか?と勘違いしてしまった笑
本のカバーには、こう書かれている。《「勝ち負けだけじゃ量れない」生きることの豊かさ…》
blogに残しておきたいことが沢山ありすぎて、ごっちゃになったー笑
とにかく、重松清さの作品が、私は好きだ読破するんだー
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