2日間会社に行き、
1日ピューロランドに行き、
1回だけ喫茶店に行きました。
外食2回。
あとは朝から晩までひたすら寝る寝る寝る。
過眠です。
やりたいことはほとんどできませんでした。
自叙伝も書けず、ゴルフの打ちっぱなしにも行けず。
落ちていくばかり。
今日からリセットです。
明日には禁煙治療が始まります。
禁煙しながらでも、やりたいことができるように。
がんばります。
(非定型うつ病の場合、がんばって、は禁句ではないそうです。)
Android携帯からの投稿
「入院した方がいいでしょう。」
会社の医務室。私と上司と産業医の先生の3人。産業医の先生は私の話を聞いて、そう仰いました。
出勤途中での高血圧、倦怠感、頭の疲れ、さまざまな症状で会社を休みがちになっていました。その出勤状況を産業医の先生は静かに聞いておられました。自ら望んで処方してもらったとは言え、計15種類の薬を服用していると聞いた産業医の先生は驚かれました。そして、まずは薬を減らす治療をすすめるよう助言してくれました。
「減薬治療を行うには、入院するのがいちばんいい。」
産業医の先生は、そう仰いました。
上司は、産業医の先生が仰ったことを聞いて、すぐにでも休職して入院するようにと、手続を進めてくれました。
自ら望んで転職をし、学生時代から就きたかった仕事にようやく就くことができたのもつかの間。やっと自分の思い通りの仕事ができる、やっと自分の思い通りの仕事ができる、学生時代からあこがれていた職業に就けた、転職がかなった当時はそんな喜びでいっぱいだったのに、うつ病(と高血圧症)という思いもかけない病気たちによって、その喜びは打ち砕かれてしまいました。
その一方で、
「ようやく、通勤時の重苦しい気分から解放される。」
そうした思いも頭をめぐりました。会社を休みがちになってからというもの、平日は毎朝毎朝、「会社に行かなきゃ。」「今日は休もう。」「いや、今日は行かなきゃダメだ。」という葛藤が続いていました。産業医の先生から正式に「休んでもいい。」とお墨付きをいただき、そうした毎朝の煩わしさから解放される。なぜか、晴れやかな気分になりました。
「実家から通える、喫煙コーナーがある総合病院にしよう。」
院内全面禁煙の病院が多い中、入院の申込をしようと考えた病院は、知人が勤務していたということもあり、何度か訪れたことがありました。そのため、喫煙コーナーが完備されていることを知っていました。それぞれの病院の治療方針も、病院決定のための大事な要素ではありましたが、それ以上に入院生活を送る上で煙草が吸えるということが、そのときの私にとっては重要なことでした。昔から、こう、と思ったら、次の行動が早かった私。さっさと休職の手続を取り、すぐに実家へ戻りました。そして入院の為の診察を受けるべく、当時かかっていたクリニックの先生に紹介状を書いてもらい、喫煙コーナーのある総合病院の診察の予約を取ったのです。
「ここのサイトに写真をアップしてるよ。見てみてね。」
「またか。」という感じでした。異性との出会いをサポートしてくれる有料のサイトに登録して数ヶ月。大手の検索エンジンサイトが運営しているからと、安心し、運命の出会いを期待していました。なのに、送られてくるメッセージは、怪しいサイトへ誘導するものが多数を占め、本気でこの人は恋人探しをしているなと思われるメッセージはごくわずかでした。「この人は大丈夫だ。」と判断してメッセージを送り返しても、数日後にはその人のプロフィールが消えている。そんなことの繰り返しでした。
20代最後の夏を独り身で迎えた私は、結婚願望で頭の中はいっぱいでした。半年前に転職を果たし、学生時代から熱望していた業界の、大手企業で勤務することができました。
独り身にもかかわらず、2LDKの賃貸マンションに引っ越しました。
かねてから趣味にしたかったゴルフを本格的に始め、コースデビューを果たしました。月に1度はコースをラウンドする、毎朝打ちっぱなしで練習する、などゴルフにどっぷり浸かっていました。
就きたかった仕事に就き、趣味も充実していた私は、「首都圏の新興住宅地に持ち家を構える。こどもはふたり。家族4人で穏やかな家庭を築く。」という夢を描いていました。
ただ、「彼女いない歴=年齢」だった私は、どうやって生涯の伴侶を得たらいいのか、さっぱりわかりませんでした。
そこで、男女の出会いをサポートする複数の有料のサービスに登録し、積極的に活動しました。
しかし、真剣な相手は見つかりません。送られてくるメッセージは、商売気が感じられるものばかり。
そのようなことが数ヶ月続いたので、ここで運命の相手を見つけるのは半ば諦めかけていました。
そんな私には、心に引っかかるものがありました。
うつ病(当時の診断名は「反復性うつ病性障害」)でした。
精神科のクリニックに通いだして3年余り。向精神薬、精神安定剤、睡眠導入剤、睡眠薬、異常な肩こりに対処するための筋弛緩剤、高血圧と診断されてから処方された降圧剤など、15種類の薬を服用していました。何とか活動的に行動したくて、精神科の先生が渋る中、気持ちを持ち上げるための薬を、私が求めるままに処方してもらっていました。薬に助けられ、私のプライベートは、ゴルフを満喫するなど順調でした。彼女がいないことを除いて。
ただ、会社になかなか通うことができませんでした。朝になると気分が重くなり、自宅の最寄り駅に近づくと動悸がして血圧が上昇。電車に乗れず、会社を休む。月に2・3度はそんなことを繰り返していました。
自ら望んで転職をし、学生時代から就きたかった仕事、入りたかった会社に入ったのに、どうしてこんなに会社に行けないんだろう。ようやく自分の思い通りの仕事ができる、学生時代からあこがれていた仕事ができると考えていましたが、それほど簡単ではありませんでした。でも、与えられる仕事やノルマ、ミッションに不満はありませんでした。人間関係にも不満はない。環境が悪いわけでもない。上司は尊敬できるほどの好人物。同僚にも恵まれている。なのに、なんでこんなに会社に行くのが嫌なんだろう。
全くわかりませんでした。
当時、そんな言葉はありませんでしたが、今でいう「婚活」を静かにやっていた私。自分の理想や夢を叶えることで、うつ病や通勤の苦しみを少しでも紛らわせようとしていたのかもしれません。
しかし、うまくはいきませんでした。結局、これらサービスを利用して、女性に出会う、といったことはありませんでした。