嘘だっていいから好きと言ってくれ できれば嘘じゃない方がいい


だとしても、歩いてくんだ 折れそうになった心をへし折りながら


うつくしい世界で生きていたいから自分以外は汚せなかった


「ぽっかり」のぽっかり感が心地よくすべて失くしてしまいそうだよ


ひじょーぐちらんぷをともしにげてくるひとをつぎつぎだきしめていく



簡単に「お持ち帰り」となる君はファーストフードよりも手軽か



わるいのは君じゃないから最後までしてもいいって許すんでしょう



朝帰りしても笑顔で「おかえり」と言える僕だけ愛してほしい 



もっともな動機があって殺される僕のこころの奥のジェラシー



二番目が誰であろうと一番が僕と言うなら知りたくもない



何人も命を落とす 小悪魔なあの子の放つ殺し文句で



人生が物語なら恋愛におけるすべてをR指定に



大画面フルハイビジョンテレビでも僕の未来が鮮明じゃない



テレビから異常なまでに流れてる もしもの時の生命保険



簡単に済ませるためにコンビニで鎮痛剤が市販されてる



衝撃の事実ばかりで繰り返しCMになるほどの恋です



お互いにちがう何かを探しててチャンネルはもうそのままじゃない



傷つけた人の心もスタッフがあとで美味しくいただきました



終了のお時間ですがこの恋は君を除いて延長します



このあとは『新しい恋』 午後9時のドラマとしては安いタイトル



なんとなくあなたに触れてしまう死を記憶の隅にしまい忘れた


痛すぎてどこが痛いかわからなくなってしまっただけの失恋


目にあまる奇跡だったね 世界とは別の何かを君に見ている


もう少し歌っていたいけど君の心に穴が空いたらこわい


誰ひとり忘れ去られることはなく平等に死が訪れました

空白になったみたいな夜空から強がるだけの雨が降ってる


こんなにも君とむなしい幸福を確かめながら聴いたメロディー


禁断の果実を食べて楽園を追放されたみたいな家路


人々の祈り、祈りを集めても神様なんて生まれなかった


苦しいね 苦しいねってこれからも息もできないくらい笑った



それでまた 絡めた指をほどくため 短いキスを何回も した


目覚めたらあなたが横にいる夢をもう何回も見ては真夜中


愛はまだここにあるよと何回もあなたに息を吹き込んでいく


おやすみを何回も言う あなたにはときどき「すき」って聞こえるくらい


何回も「ありがとう」って息の根を止めるつもりでつぶやいていた