【桐壺4-①】訳☆朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし…
【原文】
朝夕の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにやありけむ、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、
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朝夕 の宮仕へにつけても、
訳)朝や晩のお側仕えにつけても、
人の心をのみ動かし、
訳)他の妃たちを動揺させてばかりで、
恨みを負ふ積もりにやありけむ、
訳)恨みを受けることが積もり積もったせいであろうか、
いと篤しくなりゆき、
訳)とても病気が重くなってゆき、
もの心細げに里がちなるを、
訳)なんとなく心細げに実家に下がりがちであるのを、
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【原文】
朝夕 の宮仕へにつけても、人の心をのみ動かし、恨みを負ふ積もりにやありけむ、いと篤しくなりゆき、もの心細げに里がちなるを、
【口語訳】
朝や晩のお側仕えにつけても、他の妃たちを動揺させてばかりで、恨みを受けることが積もり積もったせいであろうか、とても病気が重くなってゆき、なんとなく心細げに実家に下がりがちであるのを、
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「篤」という字は、現代では「体の病気」っていうイメージがあるけれど、
この世界では、まだそれほど医療も発達しておらず、心身ともに重篤
な状態をさすことが多いです。
桐壺更衣の苦悩を考えながら、今日は眠りについてください…
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【今回の重要古語】
■ 宮仕え
■ にや
■ あつし
■けむ
⇒重要古語一覧
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それでは。おやすみなさい