アレがズレる理由 | なんとなく書いてみた

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ずいぶん時間が経ってしまいました。


さて、お札の透かしがズレる理由(推測)を説明してみます。

その前に日本には、透かしの入った紙を勝手作っちゃダメですよ♪という趣旨の法律があり、一部の透かし入り用紙の作成を禁止しているという事を頭に入れておいて下さい。

つまり、お札は、お札その物は勿論、お札に使われる紙すらも、勝手に作った場合には、罰せられてしまうのです。

ちなみに、お札に使われている透かしは、ベースになる紙と、その上下に配置される不織状態の紙綿を圧縮して刻印する凹凸状の印刷です。そして、印刷する際にベースとなる紙を切り抜いた場所は、他の場所よりも薄い色(丸い部分)になり、その中での陰影を、圧縮の度合いで調節しているようです。

ここで、上の法律と透かしの製造方法を勘案すると、透かしは他の印刷が成される前に入れられ、しかもその用紙は、日本銀行ではなく、他の製紙工場で作られている事が推測できます。


で、そうした紙は多分、ロール状では無く、シート状で提供されると思うのです。これについては、ロール状の用紙では、1つのズレの連鎖がそのズレをだんだん大きくしていってしまうためにそのように推測されます。


そして、シート状の用紙の位置合わせというのは、用紙に開けられた穴や角部分などを基点として行われると考えられます。ここで一旦用紙の製造工程の話に戻りますと、用紙を製造する工程では、連続したロール状の紙だったものを、印刷工程へ移す段階で、シート状に切断される訳です。そうした場合、いくらシートのサイズを合わせたところで、切断位置と透かしを入れた位置がずれていた場合には、シート内の透かしにはズレが生じてしまう訳です。


このような感じの用紙の隅を合わせて、ガラを印刷する訳ですから、当然用紙に起因した透かしのズレが反映されてしまう・・・・というところでいかがでしょうか。