亡くなる一ヶ月前
一緒に父の運転免許を返しに行った。
事務の人に「今までありがとうございました」
と笑顔で言っていた父。
心中は想像するべくもない。
○○年間積み重ねた運転歴が
たった12000円のタクシーチケットに化けた。
しかも期限付き。
持っていた免許証、持っていたくなかったのだろう、自分で処分したようだった。
自分のことならずとも、寂しかったろうな。
運転技術は歳と共に危なっかしかったが
それでも運転するのが好きだった父。
遠出は無理になっていたが、
自分で出掛けられたことは良かったと思う。
奇しくも入院する前日、隣街の眼鏡や屋に
補聴器の清掃に連れていったのが、
最後のドライブになった………🚘️