修業時代 第25話 ケーキショップ朝イチの仕事 | シェトミタカ通信

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patisserie opened in beppu in 1997

 
今週は週の初めよりご予約が殺到!さぁ土日をなんとか乗り切りましょう!


子は放課後は部活動のトライアルへ

ヨット部に2日間体験入部し、
昨日は硬式テニスに誘われテニス部へ
本日は自転車部で自転車を漕いで来たらしい…。
一体何部に入るんでしょうか。。





私の修業時代 第25話 

ケーキショップ朝イチの仕事



あらすじ

1987年昭和62年に高校を卒業した私は、横浜の調理師学校へ入学し、スペイン料理店でアルバイトをしながら少しずつ新生活になれて来た頃には就職活動。不採用になったりいろいろ経験し無事に就職先も決定したのでした。
そして入社式の日を迎え、
新入社員の面々と共に成長していくのでした。



『おはようございまーす』

サテライトホテル横浜に出勤2日目。

ベーカー部門の朝は8時出勤。3階のロッカールームで着替え、1階の厨房へ降りると新入社員の草刈さんと伊南さんはもう出勤してました。

二人とも冬休みから研修アルバイトに入ってるそうで、勝手が分かっているようです。


伊南さんはショートケーキやミルフィーユに使う苺のヘタとりをしていました。草刈さんはケーキの名前をメモに取りながら、在庫をチェックしています。。

8時頃には浜田さんが出勤。挨拶を交わしたら早速指示を出してくれました。

『冨高君、コレやって、見てろよ。』

チョコレートの板をセルクルの様なもので表面を薄く削り、チョココポーを作る作業です。

『ハイ!やります、代わります。』

見様見真似でチョコレートを削るのですが、浜田さんの様に均一の薄さにならず、、


『削る時に力入れ過ぎ、優しく引け!』


『出来たらコレに飾れ、こんな風に…。』と浜田さん。


『ハイ、飾りました!』浜田さんにチェックしてもらい、

『まぁ、いいか。最初はこんなモンか。ショップに持って行け。』浜田さんのオッケーをもらい、出来たケーキをショップに運びます。


ショップには同じく新入社員で販売員の氷川さんが働いてます。『冨高さんおはようございます〜』と挨拶。販売員らしく優しい声をかけてもらい、ちょっと気持ちも和みます。

『おはよー、浜さん怖ぇから直ぐ戻る。』ケーキを渡し厨房へ戻ると、『これをこんな風に付けろ』や、『よし、出せー。』と浜田さんの指示に従いケーキショップのケーキを仕上げてると、8時半過ぎ位に永江チーフが出勤。
チーフは出勤すると皆んなと挨拶を交わし、ベーカーの厨房横にある事務用デスクに座り、1日のスケジュールを組み立てます。浜田さんが伊南さんに目配せし、伊南さんがチーフにお茶を淹れるのが日課のようです。

10時頃にはケーキショップのケーキもほぼ並び、事務用デスクの前でちょっとお茶を飲んだりしながら、その日の予定を皆んなで打ち合わせます。


どうやら私は浜田さんとチームを組み焼き物、仕込み担当。

草刈さん、伊南さん、チーフの三人が仕込み、仕上げのチームの様です。


昭和の終わりの頃で、私が一番年下、草刈さん、浜田さん、伊南さんは22歳、永江チーフが40代前後のチームベーカーサテライトでした。


サテライトホテル横浜のベーカーの仕事場は

シェフルームや事務所の隣。エアコンも無いホテル厨房内の片隅でした。