今日は仕事でのことでアップしたいと思います。
昨日、一人の方を看取りました。
1か月前に肺炎と尿路感染などをおこし、入院されたAさん。
糖尿病の悪化もあり、片足も循環不全をなり、壊死が進行。
強い痛みを訴え、施設でできる範囲の治療を開始するころの入院でした。
入院中の治療で、肺炎と尿路感染は治癒しましたが
老衰と認知症が進み、拒食・拒薬の状態になりました。
拒薬のため、足の強い痛みを訴え、
病院では点滴を1本しながら、投薬で対応。
その他にもたくさんの病気を抱えていました。
治療できる病気は治療はしたものの、拒食・拒薬はつづき
老衰を進んでいく中で
住み慣れた施設へ戻るという選択肢が主治医から提示されました。
病院嫌いのAさん。
住み慣れた施設に戻れば、食べ始めるかもしれない、生きる元気が戻るかもしれない
その反面、点滴は中止するので、拒薬・拒食が続けば、数日でなくなるかもしれない
この二択から、自分たちが見れないぶん、住み慣れた施設で息を引き取ってもいいとの思いもあり、施設へと戻ることを選びました。
病院から施設に戻って
2日目
約1ヶ月ぶりに入浴、大好きな氷水を少量だけ飲みました。
「こんな澄み切ったおいしい水は久しぶり」と言って。
そして、三日目には意識がなくなり、
その夜、家族に見守られながら、息を引き取りました。
そのお顔は穏やかな表情に見えました。
そして、家族と最後に着物へ着替えをして、施設からお帰りになりました。
家族には
「ここで最期を迎えられてよかった」との言葉を貰いました。
この3日間、出来ることをしたつもり。
家族の希望とはいえ、病院にいれば、点滴がはいっていたから、もう少し痛みの緩和できたかもしらないし、生きられたかも。
本当にこれでよかったのかな。
家族や本人の思いに応えられていたのかなって、自問自答している自分がいます。
看取りをするって、本当に難しい。